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冬に犬が水を飲む量が減る理由 気をつけたい病気も

冬は暑い時季に比べ、犬が水を飲む量は減りがちに。じつはこの背景には、冬特有のさまざまなシチュエーションが関係しています。水分補給がおろそかになることで起こりやすい泌尿器系の病気をはじめ、体の不調について解説します。

飲水量が減る理由1.運動や動く機会が減る

ポメラニアン・ぽんずちゃん・水分補給
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
冬は外が寒く、さらに雨や雪が降っていると散歩時間が減りがちです。また、部屋の中でも暖かい場所でじっとすることが増え、室内遊びの時間も短くなる傾向が。さらに、シニア犬の場合は寒いと関節の痛みが出やすいため、より動かなくなります。
運動量が減ることで代謝が落ち、水を飲むきっかけが減ってしまうので、結果として飲水量も減ってしまいます。

飲水量が減る理由2.体温調節に水を欲さない

トイ・プードル・つくねくん・お散歩
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬は体温を下げるとき、ハァハァと舌を出して呼吸をする“パンティング”を行います。この際、水を飲んで水分を補いますが、寒い冬はパンティングすることも少なくなるため、暑い時季ほど体温調節に水を欲さなくなります。

飲水量が減る理由3.夏場より飼い主さんが飲水量を気にしなくなりがち

ボストン・テリア・ハナちゃん・お昼寝
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
夏場は熱中症対策などのために愛犬の水分補給をよく気にかけますが、冬場は夏ほど意識しなくなりがちです。そのため、水の交換回数が少なくなり、水の鮮度が落ちるために愛犬が飲まなくなることも。また、水飲みボウルが空になっているのに気づかないなど、愛犬の飲水量が減る原因を作ってしまうことも。

飲水量が減るとかかりやすい病気

トイ・プードル・Pleiaちゃん・ダッシュ
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
冬に飲水量が減ることで、それまで“予備軍”だった病気が症状としてあらわれるケースもあります。

尿石症

小さな結晶が固まって石(結石)になり、尿路をふさいだり、尿路にたまったりしてしまう病気の総称です。水を飲む量が少なくなるとオシッコの量が減り、石ができやすい環境になるため要注意。

細菌性膀胱炎

オシッコの量が減ると細菌が膀胱にとどまりやすいため、炎症を起こし膀胱炎になることが。血尿や何度もトイレに行くのにオシッコが出にくいといった症状がみられます。

腎臓病

腎臓はとくに水分量の減少に影響されやすい臓器です。冬場に飲水量が少なくなることで、これまで“隠れ腎臓病”だった犬に症状があらわれ始めることも。

歯周病

冬場は口の中が乾燥しやすく、飲水量が少なくなることで口内に細菌が増えやすくなり、歯周病を悪化させる原因に。また、歯石も大きくなりやすいため口臭がきつくなることもあります。

ドライアイ

冬場は乾燥に加えて飲水量が減るため、涙の量が少なくなりドライアイの症状が出やすくなります。とくに目が飛び出している犬種や短頭種などはドライアイになりやすいので気を付けて。
冬は夏場ほど愛犬の水分補給を気にしなくなりがちですが、飲水量が減ることはさまざまなリスクにつながります。冬に飲水量が減る理由を知って、健康管理に役立ててくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年1月号『冬も上手に水分補給しよう!水を飲む量が減ると起こる不調・病気』(監修:ノヤ動物病院院長 野矢雅彦先生)
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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