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犬の硬いおやつが原因の、犬の歯のトラブル増加中! 与える際の注意点は
硬いおやつが原因で歯が割れたり、口の中をケガすることもあります。今回は、いぬのきもち相談室の獣医師が実際に診察した歯の破折の例と与える際の注意点をご紹介します。
実際に獣医師が経験した歯の診察例

相談室の獣医師によれば、歯の破折によるケガで来院する犬は多く、実際の診察では、臼歯(奥歯)の側面が削られて欠けていたり、欠けた際に歯が折れて歯髄が見えている、犬歯の先が折れている例もあったそうです。
犬にとって痛みがないケースもあり、他の病気や健康チェック、ワクチン接種などの診察時に獣医師が発見するまで、飼い主さんが歯の異常に気が付かないことも多いとのことでした。
治療としては、症状が出なければ何もする必要はなく、犬が歯を気にして痛がっているようであれば痛み止めを、炎症がある場合は抗生物質の投与が行われます。
犬の歯の破折に注意

本来、犬の歯より硬いものは、歯を傷つける可能性があるため、注意して与えなければなりません。
例えば、牛皮ガム、アキレス、鹿の角、ひずめ、骨などの硬いおやつやおもちゃは、歯の破折を起こす可能性があり、おやつが大好物の犬ほど、破壊するまで夢中になって噛んでしまう傾向があります。
長持ちする、犬が喜んだり夢中になれる、歯石を取る効果が期待できるなど、飼い主さんにとっては魅力的な硬いおやつやおもちゃですが、犬によっては、噛み砕こうと夢中になっているうちに歯を削ってしまったり、折れてしまうなどのケガをすることが考えられます。
硬いおやつを与える際の注意点

例えば、硬いガムは、無理に噛むことで先が尖って口の中を傷つけるなど、凶器になる可能性があります。
強く噛んで、どんなおもちゃでも壊してしまう犬は、誤飲に注意しながら、硬いガムよりも少し柔らかく、噛んでも尖らないものを使うか、万が一丸飲みしてしまっても溶けてなくなる製品などを候補にするのもよいでしょう。
硬いおやつを与える際は、与えっぱなしにせず、常に飼い主さんが様子を観察できる環境で与え、犬が執着するようなら、ほどほどの時間で他のおもちゃと交換するようにします。上手くいかない場合はセミハードタイプを選ぶとよいでしょう。
歯の破折は歯石の原因にもなります。愛犬の歯に異常がないかチェックをお忘れなく!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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