犬と暮らす
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カゼと思ったら……本当は恐ろしい犬のセキの正体 なりやすい犬種も
犬のセキ=風邪じゃない!?
気管虚脱とは、なんらかの原因で気管がつぶれていき、呼吸がしづらくなる病気です。乾いたからゼキにはじまり、徐々にセキの回数が増え、せき込む時間も長くなっていきます。からゼキのあとに「ケッ」と何かを吐き出すように強いセキをするようになるのも特徴です。のどに異物が刺さったり、詰まったりしているのではと感じる飼い主さんも多いとか。重度になると、ガーッガーッとガチョウの鳴き声のような声を発しながら苦しそうに呼吸し、眠れなくなるほどです。
症状が出るとどうなるの?
気管虚脱を発症しやすい犬種は?
- ヨークシャー・テリア
- ポメラニアン
- チワワ
- トイ・プードル
- マルチーズ
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- ボクサー
- 柴や日本犬のミックス
気管虚脱はどの犬にも見られる病気で、7~8才で症状が出やすいとされています。とくに発症が目立つのは、上記のような犬種。これらの犬種は2~3才といった若い時期に症状が出ることもあり、遺伝的な要因がかかわっていると考えられています。
気管虚脱を予防するには?
とくに発症しやすい犬種は、
- 興奮する
- 高温多湿の時期に激しい運動をする
- 激しく吠える
- 散歩時にリードを引っ張る
- 首を上げて飼い主さんに飛びつく
などの行動を減らすように心がけましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年2月号『犬の現代病ファイル 気管虚脱』(監修:米澤 覚先生 アトム動物病院動物呼吸器病センター院長)
症例写真提供/アトム動物病院動物呼吸器病センター
イラスト/フジマツミキ
文/サトウ
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