愛犬がクレートに慣れていると、1時間程度留守番させるときなど、さまざまな場面で役立ちます。そこで今回は、犬をクレートに慣れさせる方法について解説。まずは、留守番中にクレートを使うメリットから見ていきましょう。
留守番中にクレートを使うメリット
犬は広い場所より、狭い場所のほうが安心できる動物。そのため、30分~1時間程度の短い留守番であれば、クレートの中で過ごさせたほうが、愛犬も落ち着いて待つことができます。
また、留守番時に愛犬をクレートの中に入れておくことで、イタズラや誤飲・誤食などのトラブルを予防できるほか、脱走の心配がなくなるといったメリットも。とはいえ、愛犬がクレートに慣れていない状態で中に入れようとすると、怖がらせてしまうケースもあるので、まずはクレートに慣れさせることが大切です。
犬をクレートに慣れさせる方法
(1)クレートの近くでフードを与える
愛犬がクレートを怖がっている場合、まずは数日~1週間程度、クレートの近くでおやつを与えることから始めましょう。
(2)フードを使ってクレートの中に入れる
クレートを怖がらなくなったら、クレートの中にフードを投げ込んで愛犬を誘導します。フードにつられて愛犬がクレートの中に入ったら、扉を開けた状態で次々にフードを与えましょう。
(3)愛犬が慣れたら、クレートの扉を閉める
愛犬が自らクレートの中に入るようになったら、扉を閉めて隙間からフードを与えます。この方法を繰り返し、扉を閉めたクレートの中にいられる時間を、徐々に延ばしていきましょう。
(4)クレートに布をかけ、しばらく遠ざかる
扉を閉めたクレートに慣れたら、今度はクレートに布をかけ、飼い主さんは遠ざかります。「クレートから遠ざかる→戻って隙間からフードを与える」を繰り返し、クレートでの留守番に慣らしていきましょう。
2~7時間くらいの留守番でもクレートは使える!
個体差はありますが、成犬の場合は7時間程度排泄をせずに過ごすことができるため、7時間以内の留守番であれば、クレートの中で過ごさせるのもいい方法です。ただしその場合、必ず給水器をつけるようにしてください。
また、トイレが近い犬や子犬の場合は、トイレシーツを敷き詰めたサークルの入り口にクレートをひもなどで固定し、その中で留守番させるのもおすすめ。クレートを寝床と学習していれば、自然とトイレシーツの上で排泄するので、そそうの心配もないでしょう。
クレートの中で犬を留守番させるというと、「狭い場所で留守番させてかわいそう」と感じる飼い主さんもいるかもしれません。しかし、留守番時間によってはクレートの中にいたほうが、犬も安心・安全なのです。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2017年5月号『愛犬は快適、飼い主さんは安心 時間別おすすめ留守番スタイル』(監修:しつけスクールCan!Do!Pet Dog School代表 日本動物福祉協会認定家庭犬インストラクター 西川文二先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。