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犬の平均睡眠時間は? 夏前にチェックしたい!安心できる「寝床」の作り方
愛犬は毎日ぐっすり眠れていますか?いぬのきもち相談室の獣医師が、犬が安眠できる寝床についてご紹介します。
犬の1日の睡眠時間は12時間以上必要

犬にとって睡眠時間はとても重要です。犬は寝ている間、レム睡眠(浅い眠り)が80%を占めているため、1日の平均睡眠時間は、12~15時間程度必要になります。
犬は、私たち人間に比べると、約2倍の睡眠時間が必要になるので、寝床を快適にして安眠を促してあげることはとても大切です。
犬の寝床は安心できるスペースを選ぼう

犬の祖先といわれるオオカミは、かつて洞穴で寝て暮らしていたことから、犬の寝床の環境は、ひらけた空間よりも囲いがあったり、隠れた場所の方が本能的に安心するようです。
犬の睡眠は、眠りの浅いレム睡眠が多いため、ひらけた場所では何度も目が覚めてぐっすり眠りにくいかもしれません。
このため、犬にとって安心して眠れる寝床は、「周りを囲われたドーム型」や「平らなベッド」、「クレート」などの落ち着けるスペースが適しているといえるでしょう。
また、子犬の頃から「クレートは安心できる場所」として教えることで、動物病院やトリミングサロン、避難時、緊急時など万が一の際にクレートに入れて対応できるので便利です。
寝床は季節によって変えるべき

犬は快適な場所を知っているので、夏は涼しく、冬は暖かい場所を自分から選びます。犬が快適に過ごせる寝床は、季節に応じて夏用、冬用と変える必要があるでしょう。
犬は汗をかいて体温調節を行うことが苦手なので、特に、夜間や室内でも熱中症の危険がある夏場の寝床作りは大切です。エアコンやすのこ、畳、ひんやりグッズなどを活用することも有効です。
犬の安眠には十分な運動が必要
愛犬を睡眠の質を高めるには、十分な運動をさせることが大切です。特に日中に日光を浴びながら運動させることは、体内時計を整えて睡眠を誘導してくれる働きがあります。
一方、日中に留守番が多い犬は、帰宅後に積極的に遊んだり、散歩に出てあげてください。生活スタイルが一定になっていると満足して眠ってくれるでしょう。
安心できない場所や警戒するべき人がいるとき、犬は安眠できません。犬にとって安心の環境であること、信頼のおける家族との関係性が築けていることも大切です。
睡眠とともに、愛犬や家族の生活スタイルも確認してみてみましょう。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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