犬と暮らす
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気になる「犬のニオイ」問題 被毛の脂との関係は?
「そろそろシャンプーをしないと」と思っていたら、愛犬の体が犬臭い、ベタついている、なでたら手に白い粉がついた!犬の汚れや被毛の脂、よだれなどで、ソファーや壁紙、犬用ベッドなどが汚れる!こんな経験はありませんか?犬のニオイや脂、汚れについて、いぬのきもち相談室の獣医師に聞いてみました。
犬の脂は室内が汚れる原因の1つ

――犬がよく寝ている場所のソファーや壁紙、犬用ベッドなどで、犬の脂や汚れ、ニオイが気になります。犬の被毛の脂はどこからやってくるのですか?
獣医師)犬の脂は皮脂腺から分泌されるものです。ソファーなどの黒ずみや汚れの原因のひとつとなります。
犬の毛の汚れや分泌物がニオイの原因

――被毛が犬臭くなる原因はありますか?
獣医師)犬のニオイは、個々の臭いがします。汚れればその臭いがしますし、皮脂だけでなく、全身の分泌物のニオイがその犬のニオイになります。
――肛門腺、耳、足裏、口の中、よだれ、食べカス、被毛、体についてしまったおしっこ、ウンチ、あらゆる部分の分泌物が”犬のニオイ”になるのですね。
犬の被毛の脂にはちゃんと役割がある

――犬の毛の脂には特別な役割があるのでしょうか?
獣医師)犬の被毛の脂には、毛や皮膚を保護する役割があります。もともとの原産が乾燥地帯の犬種だと、乾燥を防ぐために皮脂腺が発達しています。水の中に入って活躍する水鳥の狩猟犬などでも、水を撥水させるための皮脂腺が発達していますね。他にも、犬の被毛の脂は抗菌作用もあるのです。
――なるほど、犬の毛の脂には意外な役割があったのですね。
犬の皮脂が増えるとニオイを感じやすい
――体臭が強い犬と被毛の脂には関連がありますか?
獣医師)皮脂が過剰になると、より強くニオイを感じることが多いです。また、皮脂に菌が増殖すると独特のニオイを放つようになります。あまりに臭かったり、病的なニオイであれば治療が必要になります。気になるようであれば、かかりつけ医に相談することをおすすめします。
室内や犬のニオイは気が付きにくいもの、定期的なニオイ・汚れ対策を心がけましょう!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
参考:いぬのきもち犬図鑑
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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