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「ぬらりション」?妖怪にたとえて解説! 愛犬のお散歩時マナー違反にならない方法
散歩時間が増えている今こそ気をつけたい“散歩にまつわるマナー”
大半の飼い主さん&愛犬のペアは、ごくごく普通に散歩を楽しんでいるようですが、なかには目を疑いたくなるような、マナーの悪い飼い主さんもいるかもしれません……。
さらにそのなかには、悪気がなくてマナー違反を犯してしまっているケースもあるようです。
そこで今回は、周囲にとって迷惑な飼い主さんを「マナー違反妖怪」に例えてご紹介。
知らぬ間に自分も妖怪になっていないか、よく振り返ってみてください!
ところかまわずオシッコさせる!「ぬらりション」
ときには民家の玄関先や神社の境内などにも現れ、「ここは屋外だから」と平気でオシッコさせてしまうのです。
もちろんさせてしまったオシッコを、トイレシーツで吸い取ったり、水できれいに流したりすることもしません……。
もし1頭でも、民家の玄関先や神社の境内などでオシッコをしてしまえば、ほかの犬もその匂いにつられて、そこでオシッコをしてしまいがち。
愛犬がそうした場所でニオイをかぎ始めたら、自分もそこでオシッコしようとしている可能性大です!
リードを短く持って、立ち止まらずにスタスタ歩き、そこで排泄させないようにしましょう。
オシッコやウンチはできるだけ自宅の敷地内やトイレシーツの上でさせるようにすれば、この妖怪にならずに済みますよ。
伸縮自在のリードに犬をつないで徘徊する「ノビノビ」
伸縮リードを使うにしても、通常は短く固定して使うのがマナー。
常に伸縮自在にしておくのは、周囲に対してはもちろん、愛犬自身にとっても大変危険です。
自由に歩いて自転車やバイクに引っかかったり、車にぶつかったり、通行人に飛びかかって相手にケガをさせてしまうかも。
伸縮自在にするのは、周りに人がいない、広い公園で遊ぶときにとどめましょう。
リードをつけずに犬を野に放す「ヒモナシ」
犬をノーリードにして放ち、人に迷惑をかけても犬を呼び戻すこともできない、非常に質の悪い妖怪「ヒモなし」です。
これは、マナー違反云々という以前に、各地方自治体が定めている条例違反になります。
もしノーリードの犬が他人を噛んでしまったら、飼い主さんが逮捕されるケースも。
愛犬自身が車にひかれたり、飼い主さんの目の届かないところで危険なものを口にしたりと、愛犬の命を脅かすリスクも高い行為です。
公共の場でノーリードがOKなのは、ドッグランのみと覚えておいて!
自分の犬を相手の犬に無理やり近づける「けしかけ婆」
相手の犬が嫌そうにしていてもどこ吹く風で、自分の愛犬をグイグイ近づけてきます。
相手の飼い主さんに断りもなく、いきなり自分の愛犬を相手の犬に近づけるのはマナー違反です。
犬同士、みんなが仲よくなれるわけではありません。
ほかの犬が苦手な犬の場合、近づけられた拍子に相手を噛んでしまうおそれも!
必ず「犬同士でごあいさつさせてもいいですか?」と相手に聞くようにしましょう。
もしあなたがマナーを守っていたとしても、突然こんな「妖怪」に遭遇することもありますよね。
そんなとき、相手に文句を言ってしまうと、ときに別のトラブルに発展することも。
他人を正すのは難しいことです。
ですから、自分が常にマナーを守って、モラルある行動をとっていれば、妖怪飼い主も「あぁ、うちもこうなりたい」と徐々にマナーを守るようになってくれるはず。
自らがお手本になって、妖怪飼い主たちを少しでも減らせるようにしていけるといいですね。
参考/「愛犬との暮らしをもっと楽しむいぬのきもち」2020年1月号『マナー違反飼い主 妖怪図鑑』(監修:Can ! Do ! Pet Dog School専任しつけインストラクター・川原志津香先生)
イラスト/斎藤ひろこ(ヒロヒロスタジオ)
文/h.taco
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