犬の気持ちを知りたいと思う飼い主さんも多いはず。そんなときは、犬のしぐさに注目してみましょう。この記事では、犬がよく見せる「目」のしぐさを「うれしい」「寂しい」「不安」の3つの気持ちに分けて紹介します。
うれしい気持ちのとき
目を細めて耳を寝かせる
「安心するな」「うれしいな」という気持ちのとき、犬は目を細めて耳を寝かせます。大好きな飼い主さんが目の前にいたり、頭をなでられたりすると、することが多いしぐさです。体もリラックスした状態で、耳と耳の間は広がって見えます。
口元をゆるめて目がキラキラ
飼い主さんと一緒にいたり、遊んだりしていると、犬が口元をゆるめて目を輝かせていることがあります。これは、「楽しい!」「うれしい!」「大好き♡」といった幸せな気持ちのときにするしぐさ。顔や体はリラックスした状態で、舌を出していることも。
口を軽く閉じて目がキラキラ
口を軽く閉じて目を輝かせるのは、「ワクワク!」「期待しちゃう♡」「早く早く!」と期待感が高まっているとき。飼い主さんがゴハンの準備をしたり、おもちゃを持ったりすると目がキラキラとし、耳もそちらに向けます。
寂しい気持ちのとき
上目づかい
留守番したり、かまってもらえなかったりすると、「寂しいな」「かまって」「つまらないな」という気持ちになります。そんなマイナス感情のとき、犬は上目づかいをします。伏せてあごを床につけている場合も。
不安な気持ちのとき
横目で見る
犬が白目を出して横目で物を見ていることがあります。これは、「ちょっと怖い」「緊張する......」「誰だ? 何だ?」と不安や緊張を感じているときのしぐさです。目以外にも、耳は後ろを向き、体や口元は緊張でややこわばっていることも。
まばたき
「落ち着かなきゃ」「気にしないぞ」と不安や緊張を感じているとき、犬はまばたきをします。これは、気持ちを鎮めるためのしぐさです。ほかには目に痛みや違和感があって、まばたきが増えているケースも。
目をそむける
犬が目をそむけたり、顔をそむけたりするときは、「かまわないで」と相手に不安や恐怖を感じているサイン。また顔や背中ごとそむけるのなら、「あなたに興味ないです」という気持ちを表しています。
目を泳がせる
笑顔に見えても、目を泳がせて口を開いているのなら、「困惑する」「ちょっと不安」「どうしよう」と不安な気持ちになっています。また、自分を困惑させる相手に「落ち着いて」となだめるために行っている場合も。
目がキョロキョロ
「怖いな」「不安だな」「何か起きそう......」と不安を感じると、目をキョロキョロさせて、耳を動かします。そうすることで、周囲の情報を集めているのです。体や口元は緊張からややこわばり、足には力が入っていることも。
犬の性格やそのときの状況などによっては、ここで紹介しているものと違う感情をいだくことがあります。犬のしぐさには、気持ちを知るヒントがたくさん隠されています。愛犬のよく見せるしぐさ、そのときの状況にも注目してみましょう。
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第3章 早見表にしました! きもちが分かる!いぬのしぐさ35』(監修:英国APDT認定ペットドッグトレーナー 獣医師 藤本聖香先生)
文/pinoco
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。