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なぜ吠える? 犬の”おねだり吠え”の気持ちを知ることが、吠えグセ解決の近道に

吠える犬の気持ちを知ることが、吠えグセ解決への近道です!

おやつがほしい、散歩に行きたい、サークルから出してほしい……。
そんな自分の要求を伝えたくてワン!ワン!ワン!……

飼い主さんを悩ませる、愛犬の“おねだり”吠え。
この吠えグセを直すのには、無視をするのが一般的な方法なのですが、「無視しても効果が出ない!」と途中で挫折し、しつけ直しをあきらめてしまう飼い主さんが多いようです。

では、なぜ無視しても愛犬は変わってくれないのでしょうか?

答えは簡単。
「無視をしきれていないから」。
吠えている愛犬の気持ちを正しく理解せずに無視しているから、うまくいかないのです。

これ以上、おねだり吠えを悪化させないためにも、「サークルから出してほしくて吠えている犬」を例にとって、吠える愛犬の気持ちを正しく理解しましょう!

サークルから出してほしくて吠える愛犬の気持ちを翻訳!

サークルから出してほしくて吠える愛犬の気持ちを、順を追って翻訳していきましょう。
『ここから出してー!』
サークルから出してほしくて飼い主さんに向かって吠え始めた愛犬。
飼い主さんは無視をして、「吠えても無駄」と伝えようとしています。
このとき、たとえ途中で吠え方が激しくなっても、しっかり無視し続けないと、「吠えても無駄」ということが愛犬に伝わりません。
『あ、反応してくれた!』
愛犬の吠え方が激しくなってきて、サークル内でジャンプなどし始めると、飼い主さんは気が気でなくなり、つい手を動かすなどしてしまうこともあるでしょう。
じつはこの時点で、愛犬にとっては「無視」ではなくなっていたのです。
たとえ、愛犬を見たり、愛犬に直接声をかけたりしていなかったとしても、愛犬は
『吠えたから反応してくれた!』
と捉え、
『もっと吠えれば、こちらの要求をのんでくれるはず!』
と思います。
『今度は何か合図を送ってくれた!』
さらに激しくなった愛犬の吠えに対し、つい飼い主さんが慌てて、「シーッ!」というジェスチャーを送ったとします。
こうなったら完全に愛犬のペース。
愛犬は、
『吠えたり飛び跳ねたから、飼い主さんが気づいてくれたんだ!
もう少し吠えれば、ここから出してもらえるはず!』
と信じて、ますます激しく、そして粘り強く吠えるように……。
ついに飼い主さんが根負け……
結局、飼い主さんが根負けして、サークルから愛犬を出す羽目に……。
この経験から愛犬は
『出してほしいときは吠え続ければいいんだ』
と学習してしまいます。

このように、サークルにいる犬に対して、無視をして「吠えても無駄」と伝えるのは至難の業なのです。

サークルはやめて、クレートをハウスにしてみよう!

目隠し用のかけ布をかけると、より犬を落ち着かせやすくなります。
そもそも、サークルをハウスにしていると、飼い主さんの様子が犬から丸見えですし、上記のように無視を貫くことが難しいです。
吠えるだけでなく、サークル内でジャンプしてしまうと、愛犬の足腰に負担がかかってしまう恐れも。
そのためハウスは、クレートにするのがおすすめ。
「クレート=安心して休めるハウス」となるよう、日ごろからトレーニングしておくといいでしょう。
クレートの中に入れたときは、愛犬が落ち着きやすいよう、上からかけ布をかけるとより効果的です。
写真/尾﨑たまき
いかがでしたか?
おねだり吠えには無視をするのが一番の対策となりますが、飼い主さんが強い意志をもち、徹底した態度で臨まなければ、その効果は得られません。
もし、徹底して無視する自信がないのなら、あらかじめ愛犬がおねだりしたくなるような環境やシーンを作らないようにして、吠えグセを封じ込められるといいですね!


参考/「いぬのきもち」2020年5月号『愛犬の気持ちをホンヤクします!』(監修:Can ! Do ! Pet Dog School代表 西川文二先生)
文/h.taco
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