犬の毛には、「長毛」「短毛」「極短毛」「巻き毛」と、大きく分けて4種類あることをご存じでしょうか。今回は、4種類それぞれの毛の特徴や、該当する主な犬種などについてご紹介します。お手入れのコツなども解説するので、これから犬を飼いたいとお考えのかたは参考にしてみてくださいね。
サラふわロングヘアが美しい「長毛タイプ」
長毛タイプの特徴
一本一本の毛が長い「長毛タイプ」は、そのぶん毛の生え替わりの期間も長いため、ほかのタイプに比べると比較的抜け毛は少ないといわれています。しかし、毛が長いぶんどうしても絡みやすいので、毎日のブラッシングは必須のお手入れといえるでしょう。
主な犬種
シェットランド・シープドッグ、ポメラニアン、ゴールデン・レトリーバー、シー・ズー、ミニチュア・シュナウザー、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル など
お手入れのコツ
スリッカーブラシやコームを使って、毎日ブラッシングしてあげましょう。その際、トリートメントスプレーなどを使うのがおすすめ。スプレーしてからとかすと、毛が絡まりにくくなります。
なお、スリッカーブラシは皮膚に刺激を与えやすいので、頻度や使い方には十分注意してください。
元気でスマートな雰囲気が魅力の「短毛タイプ」
短毛タイプの特徴
このタイプは毛が短いため、毛の生え替わりが早いという特徴があります。そのため、長毛タイプよりも抜け毛が多い傾向に。とくに換毛期は毎日丁寧にブラッシングをして、抜け毛をしっかり取り除くようにしてください。
主な犬種
柴、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ラブラドール・レトリーバー、ビーグル など
お手入れのコツ
スリッカーブラシや抜け毛取り専用のブラシを使って、犬の体に残った抜け毛をこまめに取り除いであげましょう。仕上げに獣毛ブラシを使うと、毛にツヤが出るのでおすすめですよ。
筋肉のラインをしっかり感じられる「極短毛タイプ」
極短毛タイプの特徴
このタイプは短毛タイプよりさらに毛が短いため、やはり抜け毛は多めです。毛が短いぶん皮膚へ刺激が伝わりやすいので、ブラッシングのときは力加減に十分注意するようにしましょう。
主な犬種
パグ、フレンチ・ブルドッグ、イタリアン・グレーハウンド、ボストン・テリア など
お手入れのコツ
ラバーブラシなどを使って、やさしくブラッシングしてあげましょう。皮膚へのマッサージ効果も期待できるため、毛ヅヤがアップします。保湿効果のあるブラッシングスプレーをプラスするのもいいですね。
クルクルヘアがかわいい「巻き毛タイプ」
巻き毛タイプの特徴
巻き毛タイプは、ほかのタイプに比べると抜け毛が少なめです。ただし、毛がカールしていて絡みやすく、毛の中にゴミなどもたまりやすいため、こまめなブラッシングは欠かせません。
主な犬種
お手入れのコツ
毛が絡まりやすくもつれやすいので、手のひらに毛をのせた状態で、スリッカーブラシを使ってブラッシングしましょう。耳の後ろ・わき・内もも・しっぽのつけ根の毛は、特にもつれやすいので要注意。仕上げにコームを使うと整いやすくなります。
犬の毛の生え替わりのスピードや抜け毛の量には個体差がありますが、どの毛のタイプの犬を飼っても、必ずお手入れは必要になります。ぜひ参考にしてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」2017年4月号の『愛犬を美しくするコツ紹介します!被毛タイプ別 サラふわ犬飼い主さんのお手入れ術』(一級建築士 トリマー トリミングサロン「HONDEHOK」運営 二村陽子先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。