更なる感染拡大が懸念されている新型コロナウイルス感染症により、愛犬との生活でも工夫をされている飼い主さんも多いことでしょう。
そこで今回は、犬の新型コロナウイルス感染症対策に関する気になる疑問と、2020年7月に「いぬ・ねこのきもちWEB MAGAZINE」で実施した【新型コロナウイルス第2回犬猫調査】も合わせてご紹介いたします。
新型コロナウイルス感染症の流行が終息するまでの愛犬の散歩について
新型コロナウイルス感染症が完全に終息するまで散歩を控えるのは、実は疫学的な対策としては正しい方法です。しかし、散歩をしないことは犬の健全性を欠くことになりますので、動物福祉的には正しいといえません。飼い主さんがマスクを着用するなど、きちんと対策をしたうえで行うのが望ましいでしょう。
高カロリーな食事やサプリメントを与えて、免疫力をアップさせたほうがいい?
犬種や体質にもよりますが、基本的にはいつもどおりのフードを与え、健康と免疫力を維持するよう心がけることが大切です。サプリメントなどもふだん与えていないのであれば、とくに必要ないでしょう。
愛犬がほかの人や犬と濃厚接触した場合はどうすればいい?
散歩中に愛犬がほかの人や犬と濃厚接触した場合は、全身の消毒が望ましいとされていますので、犬用の消毒液や薄めたシャンプー液など使って体を拭いてあげましょう。また、定期的な全身シャンプーは、新型コロナウイルス感染症対策としてとくに効果的といわれていますので、ぜひ取り入れてみてください。
飼い主さんに聞いた! 新型コロナウイルス感染症対策で気をつけていることとは?
「いぬのきもち」では、新型コロナウイルス感染拡大による犬の飼い主さんへの影響について、インターネットでアンケート調査を実施しました。(2020年7月調査/回答者数959名)
そのなかで「緊急事態宣言の解除後(2020年6月以降)、愛犬のお世話で変えたことやより心がけるようにしたことはありますか?(※複数回答)」と質問したところ、以下のような結果が。
緊急事態宣言の解除後から現在において、愛犬のお世話で変えたことやより心がけるようにしたことはありますか?
もっとも多かった回答が「特に変えたことはない」の345名。全体の約3割以上の飼い主さんは、これまでと同じように愛犬のお世話をしていることがわかりました。
一方、「家の中をいつもより消毒したり以前より清潔にするようにした」296名、「愛犬に触れる前に手を洗うなどするようにした」276名、「動物、犬・猫についての新型コロナウイルスに関する情報を収集している」265名など、何かしらの対策を取っているかたも少なくないようです。
愛犬のためにも正しい方法で、新型コロナウイルス感染症対策を行うことが大切です。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年9月号『地震、台風、ウイルスに備え、ドリル形式でおさらいしよう!防災ドリル’20>>>’21』(監修:防災士 動物福祉活動家 成田司先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。