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〇〇しなくなる? 犬が老いると起こりやすい「体の変化」
犬も老いが進むと体の変化に表れてくることが多くあります。
今回はシニア犬になると「〇〇しなくなる」「〇〇しやすくなる」ことをテーマに解説。
愛犬の体の変化に気が付いて、病気の発見や生活環境を整えるきっかけにしましょう!
物を避けられなくなる

シニア犬が物にぶつかることが増えたとき、3つの理由が考えられます。
①視力や聴力など感覚の衰えから、物があることに気づけなくなっている場合
②関節や筋肉の衰えから、体を支えたりスムーズに歩くことが難しくなり、物を避ける姿勢や動きがとりにくいなど、物があるとわかっていても避けられない場合
③脳出血や認知症などによって認知機能が衰えることで「物があったら避ける」という行動が取れない場合
愛犬が物にぶつかる、急にびっくりするなど動きに変化があった場合は、障害物に気がついているか、体は動いているかを確認してみましょう。
おすわりを嫌がる

おすわりのように腰を落とす姿勢の際に体重がかかりやすいのは、腰・股関節・後ろ足なので、この部分に関節炎や痛み、筋肉の減少などがあると、おすわりを嫌がることが多いです。
他にも、前足に力が入りにくかったり、こわばりがある場合も、スムーズに腰を下げる動きができないことがあります。
日頃から愛犬の行動をよく観察し、感覚の衰えはないか、体のこわばりや痛みはないかを気にかけてあげましょう。
警戒吠えをしなくなる
愛犬の聴力が衰えたことの悲しさはありますが、特定の音に対して極度に怖がる繊細な犬は、苦手な音が聞こえにくくなることで穏やかに過ごせることもあります。
今までよく吠えていた犬が、聴力の衰えによって、チャイムやドライヤー、車の音などに警戒吠えをしなくなる場合がありますが、これは、苦手と感じていた音を感じにくくなるためと考えられています。
口が乾燥しやすくなる

口の中の乾燥は、加齢によって唾液の分泌が減少するだけでなく、脱水でも起こります。
飲水量の減少だけでなく、尿が増加する病気(腎障害や糖尿病など)によって、体内の水分が過剰に失われると、水をきちんと飲んでいても脱水が起きてしまいます。
尿が増える病気は、若い犬よりもシニア犬での発症が多いので注意しましょう。尿の量に異変を感じたら、動物病院に相談することをおすすめします。
愛犬の異変に気がつくためにも、日頃からの観察を忘れないようにしましょう!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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