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「ヒコーキ耳」ってどんな犬種でもなるの? 犬の耳の秘密にせまる
ところで、犬が耳を後ろにペタンと倒すしぐさのことを、「ヒコーキ耳」と呼ぶことがありますが、ヒコーキ耳になるとき、犬はどんな気持ちでいるのでしょうか? 今回は、犬のヒコーキ耳について、いぬのきもち獣医師相談室の先生にお話をうかがいました!
1. ヒコーキ耳になるとき、犬はどんな気持ち?
獣医師:
犬は耳を使って感情を表現することがあります。耳を後ろに倒すヒコーキ耳も感情表現のひとつで、ヒコーキ耳をしながら穏やかな表情をしたり、しっぽを振ったりしていれば、リラックスして好意を示していると考えられるでしょう。
しかし、耳を倒しながら歯をむき出しにしていたり、表情がこわばっていたりする場合は、威嚇・警戒といった敵意を示しているサイン。また、不快なとき、嫌な気持ちが強いときにも見られます。
2. ヒコーキ耳って、どんな犬でもするの?
獣医師:
ヒコーキ耳といわれるような、耳が横向きの形になる犬種といえば、やはり柴などの立ち耳の犬種です。そのなかでも、直立耳をもつ犬種はヒコーキ耳になりやすいでしょう。
ただし、性格によってはあまり耳で感情表現しない犬もいますので、直立耳の犬がすべてヒコーキ耳をするわけではありません。また、ほかの立ち耳、あるいは半立耳の犬でも、耳を倒す動きはします。
3. たれ耳の犬種でも、ヒコーキ耳になるの?
獣医師:
たれ耳の犬種も耳を動かすのですが、ヒコーキの形にはなりません。たれ耳の犬が耳を倒すと、耳が後ろに引いたように、あるいは少し耳が開いたように見えることが多いでしょう。
なお、たれ耳の場合は、耳の付け根をよく見ると動きがわかりますので、目つきなどの表情や、全体の雰囲気もあわせてチェックし、そのときの気持ちを理解してあげてください。
ヒコーキ耳って、奥深い!
取材・文/朱音
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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