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犬の歯みがき不足が寿命を縮める理由に?心臓病の懸念も
たかが歯周病、とあなどるなかれ!
そう聞くと「みんなかかっているから平気」と思うかもしれませんが、歯周病を放置すると、歯ぐきが腫れて膿が出る、歯が抜け落ちるほか、歯の根元の骨が溶けて皮膚に穴をあけてしまう顔面疾患まで進行するなど、かなり深刻化するケースも少なくありません。
そうならないよう、毎日の歯みがきなどのデンタルケアで歯周病のリスクを減らすことが大切なのです。

じつは歯周病菌は心臓病などの原因になっていた⁉
心臓の病気である僧帽弁閉鎖不全症を発症している犬の血液から歯周病菌と同様の菌が見つかった例や、肺炎を繰り返していた犬が歯周病を治療したことで症状が改善した例、ほかにも糖尿病や貧血、腎臓や肝臓の疾患などとの関連が報告されています。
歯周病菌に含まれる毒素が全身に回りさまざまな病気に影響しているのです! 毎日の歯みがきで歯周病をケアすることは、こういった病気の予防にもつながります。
歯周病を防ぐ歯みがきのコツって?
※すでに歯周病になっている場合は、治療を終えてから歯みがきを行いましょう。
1)歯と歯肉の間を重点的に!
歯に残ったやわらかい歯垢はおよそ3~5日でかたい歯石に変化。そうなる前に汚れの
たまりやすい歯と歯肉の間をしっかりみがくことで、歯垢と歯石の蓄積を抑制し、歯ぐき
の健康を維持します。
毎日歯みがきをしていたのに、歯の裏の汚れが取りきれていなかったために歯周病が重症化したケースも多いです! 歯の外側がみがけるようになったら裏側もみがくように心がけましょう。
参考/いぬのきもち2018年6月号「歯みがきが健康寿命UPのカギだった⁉」(監修:フジタ動物病院院長 藤田桂一先生)
写真/佐藤正之
症例写真/フジタ動物病院
文/melanie
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