毎日使う愛犬の食器についたよだれのネバつきをどうやってキレイにしていますか?犬のよだれのヒミツと食器のヌメリをとる方法をいぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
犬のよだれのヌメリはプラーク(歯垢)が関係している
犬の口のネバネバやヌルヌルのもとはプラーク(歯垢)が関係しています。唾液由来の糖タンパクが歯に付着して膜をつくり、そこへ食物残渣(食べかす)や細菌などが付着してできたものがネバネバ・ヌルヌルよだれです。
バイオフィルムが歯周病の原因に
歯垢の中にみられる菌類は500種以上あるといわれていますが、時間がたつと歯周病菌が増えて、犬のよだれはさらにネバネバとしていきます。ここで、歯磨きを行いネバネバをとることが犬のデンタルケアのポイントとなります。
さらに時間がたつと、細菌たちは自分を防御するために多糖体を産生して、バイオフィルムと呼ばれる膜をつくります。
このバイオフィルムは、簡単に取ることができないネバネバしたもので、細菌のバリアとなって薬に対しても強くなり、これが歯周病を起こします。
そもそも唾液自体はネバネバとしているので、歯垢の細菌が増えてさらにネバネバとしていくのです。
犬の唾液はアルカリ性、食器のネバネバにはクエン酸が効果的!
犬の食器はヌルヌルしやすく、洗剤をつけたスポンジで洗ってもヌメリが残ることがあります。ここで効果的なものがクエン酸です。
犬の唾液はアルカリ性なので、汚れの性質と逆の性質を持つ酸性のクエン酸を使用すると効果的に汚れやヌメリが取れます。ただし、犬の口にクエン酸は入れないでください。
ご家庭にクエン酸がない場合は、同じ酸性のお酢でも効果が期待できます。
愛犬の食器は常に清潔にしましょう
愛犬の食器は金属や陶器、プラスチックなどさまざまな種類があります。どの食器であっても、古くなると傷ができて、汚れがたまり取れにくくなります。さらに、ヌメリも入り込んで不衛生になるので、傷がついているものは新調しましょう。
日々のデンタルケアと食器のお手入れはとても大切です!クエン酸での食器洗い、是非お試しください。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください