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犬の介護経験者に聞いた 大型犬の介護に役立つ歩行補助アイテム8選

犬も加齢によって足腰が弱ってくることで、歩行にサポートが必要になることがあります。そこで今回は、WEBライターのmakiさんに、ご自身の愛犬の介護経験で実際に使用していた、ハーネスなど歩行補助に役立つアイテムについてお話を伺いました。

※商品を使用した感想や使い方は、ご紹介した個人のものです。
商品のご購入、ご利用については、商品メーカーの情報のもと、ご自身でご判断ください。

maki さん

 WEBライター

●資格:愛玩動物飼育管理士2級JKC愛犬飼育管理士ホリスティックケア・カウンセラー

●経歴:
幼少期から犬ともに暮らす。
犬のオーガニックや無添加の食品、ペットグッズを扱う会社で勤務後、いぬのきもちWEB MAGAZINEほかWEBメディアでライターとして活動。
補助犬の繁殖ボランティア、寝たきりの犬たちの介護、保護犬の活動などを経験。
現在は4頭のゴールデン・レトリーバーとともに暮らす。

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歩けなくなってきた大型犬の介護に役立つおすすめアイテム8選

歩いているラブラドール
BiancaGrueneberg/gettyimages
「シニア犬は足腰が弱くなってきたり病気の進行によって、これまでできていたことが徐々にできなくなってくることや、ある日突然歩けなくなることもあります。
犬の体の状態に合わせて介護グッズを使い分けることで、犬も動きやすく人もお世話しやすくなりますよ!」(makiさん)

それではさっそく、makiさんおすすめの歩行補助アイテムを見ていきましょう。

1、腰をサポートできるハーネス


まずご紹介いただいたのは、歩行補助のハーネスの中でも、腰をサポートできるこちらの商品。

「これまで何種類かの腰をサポートするハーネスを使いましたが、このハーネスは、ウンチもオシッコもふだんと変わらずできるのでおすすめです。低い位置でオシッコをする女の子でもハーネスを汚すことなく排泄できます。介護が必要になった犬は腰や足回りも痩せてきますが、面ファスナーで腰回りと太ももの太さを調節できるので便利! キャンバス生地のしっかりした布が使われており、汚れたら手洗いをして脱水をかけ、乾かすことでお手入れが可能。フリーサイズですが、メーカーに連絡をするとサイズの型紙をもらえるので、サイズ選びも安心です」(makiさん)。

大型犬のハーネスを探している人にイチオシのアイテムだそうです。

2、前足の動きもサポートできるハーネス


「こちらも同じLaLaWalkのハーネスですが、前足に引きずりやナックリングが出ている犬がお散歩する際に、補助として使っています。首から胸、胴回りを犬のサイズに合わせてスナップボタンで調節できること、介助する人の身長に合わせて持ち手のベルトの長さを調整できるので、立ち上がりの動作も無理なくサポートできました。このメーカーは学生服で有名なこともあり全体的に作りがしっかりしているため、大型犬でも安心して歩行の補助を行うことができます」(makiさん)。

しっかりした作りながら、メッシュ素材で手洗い可能なのはやはり嬉しいポイントですね。

3、立ち上がりなどのサポートに「補助機能付きベスト」


続いては、補助機能付きベストです。

「大型犬は足腰が弱くなると、いつも過ごしている室内でも立ち上がりがスムーズにいかなかったり、前足の踏ん張りが効かなくなって胸を打つようにペタンと体勢が崩れてしまったりすることがあります。そんなとき、犬の介護で立ち上がりや寝返りをさせる際に便利だったのが、この上半身を支えるベストでした。まだ自分で歩けるけれど、おしっこをする際だけふらつくという場合も、取っ手を持って軽く支えてあげるだけで、バランスを取りながら自力で排泄させることができました。寝たきり犬でも着脱させやすく、洗濯していつでも使えるように2枚購入しました。ファスナーは2本入っていてサイズ調整ができます」(makiさん)。

寝たきりでも着脱がしやすければ、愛犬の負担も少なくこまめに交換してあげられそうですね。

4、後足の補助に「歩行補助ハーネス」


続いては、後足をサポートできるハーネスです。

「数年前に亡くした犬の介護で使っていましたが、現在介護中の犬の、メインのハーネスが汚れた際の予備としても使用しています。室内のトイレだとくるくる回ったときに足が滑って転んでしまうので、ハーネスで後足を補助しながら外で排泄させていました。股の部分に切れ込みが入っており、上下反対にすると男の子でも女の子でも使うことが可能です。また、メッシュとナイロンで作られているため、汚れても洗ってすぐに乾くので重宝しました」(makiさん)。

サイズ展開もSから3Lまでと豊富なので、愛犬の体のサイズにぴったり合うものを探せそうですね。

5、ナックリング対策にも「足サポーター」


「こちらの足サポーターは、右後足先の感覚麻痺とナックリングが出た犬の介護で使いました。動物病院の先生に相談したところ、『専用の装具を作るか、この商品を試してみたら?』と勧められました。実際に使用してみると、ゴム素材が使われており、面ファスナーで微妙なサイズ調整ができるため足先が折れ曲がりにくくなり、立ち上がりも踏ん張りも驚くほどスムーズで歩きやすくなりました
一方で、麻痺のある足先は床ずれや歩き擦れを起こしていたため、歩けるようになることで部分的に力が入り、傷がある足先の骨の出っ張り部分を強く締めることができませんでした。そのため、引きずりが強い足は、素足でなく包帯やテーピングを巻いてから使うようにしていました。人用のサポーターのような素材で、汚れたら手洗いも可能です」(makiさん)。

足底にすべり止めのゴムがついていて耐久性があるので、室内ではもちろん、外でも使えます。

6、足の床ずれカバーに「おさんぽソックス」


「足の床ずれをカバーできる方法はないか探していたところ、見つけたのがおさんぽソックスです。梅雨の季節は雨ばかりで、足先の床ずれ部分やガーゼが泥水を含んでしまうため、庭で排泄させる際や、動物病院に行く際にこのゴム素材の靴下を履かせてみたところ、患部を清潔にすることができました
少しきつくて履かせにくいですが、汚れたら中性洗剤で洗うこともできるため、排泄や動物病院を受診する際の一時的な靴下としておすすめです。人の義肢や装具、犬の義足や車いす、コルセットなどを作る会社の製品なのも、安心できるポイントですね」(makiさん)。

こちらも3SからLまでとサイズが豊富です。散歩の際に足を保護するほか、足が濡れない点も清潔を保つのに効果的ですね。

7、ナックリング対策と足の保護に「ペット用包帯」


「室内で長時間ナックリング用のサポーターをつけていると、愛犬の足の床ずれが悪化してしまうため、ナックリング対策と足を保護するためにガーゼとテーピング、その上にこのペット用包帯を使ってケアをしていました。粘着包帯なので巻き直しができ、浸出液や血液がついていない場合は再利用もしていました。巻いてあるメートル数は短いものの、100円ショップでも購入可能なため、犬の防災用品や救急用品として常備しておくのもおすすめです」(makiさん)。

ハサミがなくてもちぎって使えるので、いざというときのために備えておくといいかもしれませんね。

8、一時的な足のサポートに「梱包用フィルム」


「足先の床ずれやナックリングを起こしている犬の介護で役立つのが、この梱包用フィルム(ストレッチフィルム)です。寝たきりにならないためには、できるだけ自力で立って排泄をさせることが大切という獣医さんのアドバイスを聞いて、1日数回、庭で排泄させています。その際、足にできた床ずれを保護するために、床ずれとナックリングを起こしている足の粘着包帯の上からこのアイテムを軽く巻き、寝床に戻ったらすぐに外すという使い方をしています。
このアイテムを使う利点は、雨の日でもナックリングサポーターやテーピング、粘着包帯などが汚れないということ。しかし、アスファルトのようなところや、長時間の使用は破れてしまうため使えません。また、この使用方法は本来の使い方ではないため、あくまでも介護用品のサポートアイテムとして参考にしてほしいです。強く巻くと血行不良やけがの原因になるおそれもあります」(makiさん)。
細心の注意を払った上での、一時的なお役立ち商品としてご紹介いただきました。
今回は、WEBライターのmakiさんに、歩けなくなってきた大型犬のサポートに役立つアイテムをご紹介いただきました。makiさんの体験談や今回ご紹介した商品なども参考に、飼い主さんと愛犬にとって使いやすいアイテムを見つけてくださいね。
お話を伺った人/makiさん(WEBライター)
取材・文/kagio
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