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犬は人の1億倍も鼻がきく!? 犬の嗅覚がスゴイ理由を大解剖!

「犬は鼻がいい」というイメージはあるものの、どれほど優れているのか、また、その理由についてはよく知らないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、犬の嗅覚について 医学博士 獣医師の佐々木文彦先生に聞きました。

犬の嗅覚は人の約1億倍も優れている!?

花のにおいをかぐ秋田のひまちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
個体差はありますが、犬の嗅覚は人の5000~1億倍ほど優れているといわれています。

その背景には、野生時代に狩りをして暮らしていたことや、夜の活動において嗅覚が重要だったことなどが関係していると考えられており、飼い犬となった現代の犬にも、その発達した嗅覚は受け継がれているのです。

犬の嗅覚が優れている理由とは

花のにおいをかぐ柴のひなり嬢ちゃん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
では、どうして犬の嗅覚は優れているのでしょうか?

理由1:犬はニオイを感じる細胞がケタ違いに多い

犬は、ニオイを感じる嗅細胞(きゅうさいぼう)が存在する鼻腔(びこう)内の面積が、人と比べて圧倒的に広いといわれています。

面積が広いとそのぶん嗅細胞の数は多くなるため、犬はニオイを敏感に感じ取れるのです。なお、鼻が長ければ長いほど嗅細胞の数も多くなるので、鼻が短い犬より長い犬のほうが、嗅覚が鋭い傾向にあるとされています。

ちなみに、犬の鼻がよく湿っているのは、ニオイの粒を集めやすくするためなのだとか。

理由2:犬の大脳は嗅覚に特化している

犬の大脳は人よりも小さいものの、ニオイに関わる嗅脳は人よりもはるかに発達していると考えられています。犬がニオイを敏感に感じ取ることができるのは、鼻の構造のみならず、脳も関係しているようです。

ちなみに……ほかの感覚は人とどう違う?

綿毛に鼻をつけるボーダー・コリーのこてつ先輩くん
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬の嗅覚は人より圧倒的に鋭いことがわかりましたが、ほかの感覚はどうでしょうか? 犬と人の感覚の違いを、簡単にまとめてみました。

視覚

犬は人よりも目のピント調節が苦手なため、かなりの遠視といわれています。また、色を感じる細胞が人と異なるため、人とは違う色の世界を見ていると考えられています。

聴覚

犬は人よりも音を感じる能力が優れており、遠くの音も聞き取ることができます。また、人は自分で耳を動かせませんが、犬は耳を動かす筋肉が発達しているため、聞きたい音の方向へ意識を集中することができます。

味覚

犬は人よりも味を感じる細胞の数が少ないため、味覚が鈍感だといわれています。また、人の舌は「甘み」「塩み」「酸味」「苦み」を感じることができますが、犬の舌には「苦み」を感じる器官がないといわれています。
犬の嗅覚についてご紹介しました。
※佐々木先生の見解によると、犬は近くの物が見えにくいので遠視と表現しています。しかし諸説あります。
監修/大阪府立大学名誉教授 医学博士 獣医師 佐々木文彦先生
参考/「いぬのきもち」2020年6月号『360度いぬのこと大調査!第2章 こんなに違うからこんなにカワイイ♡犬と人とことん比べてみました!』
文/terasato
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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