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冬はなぜ「犬の泌尿器の病気」が多いの? 3つの予防法を解説

冬は、尿結石症や膀胱炎などの犬の泌尿器に関する病気が多発する時期です。
一度病気になってしまうと、場合によっては再発しやすくなることもあります。

そこで、今回は「なぜ冬に泌尿器の病気が多いのか」解説。病気にならないために、見直したい生活習慣をご紹介しますので、愛犬の冬の健康のために、ぜひ役立ててくださいね!

【解説】なぜ冬は、泌尿器の病気が多い?

イラスト/石川日向
「冬」は気温が下がり、のどが渇きにくくなることで、どうしても犬が飲む水の量が減りがちです。それが主に2つの悪影響につながります。

ひとつめは、オシッコの量が減ること。
泌尿器に侵入したばい菌を洗い流すことが難しくなり、炎症が起きやすくなります。

ふたつめはオシッコが濃くなること
濃くなると、ミネラル分が泌尿器に蓄積しやすく、蓄積すると体内で「結石」という石のような結晶になることがあります。結石が尿道に詰まってしまうと、血尿や頻尿、排尿困難などさまざまな症状が現れます。
水を飲む量が減ると、知らぬ間に病気に発展することがあります。

【予防】食習慣を見直す

ここからは、泌尿器の病気を防ぐために見直したいことを紹介します。ふだんの何気ない暮らしの習慣が、じつは病気につながっていることがあるので、チェックしてみましょう。
イラスト/石川日向

毎日、同じ食材ばかりトッピングするのはNG

ほうれん草など、シュウ酸を多く含む食べ物を食べると結石ができやすいとされていますが、ひと口食べたくらいでは問題ありません。ただし、同じものをずっと食べ続けると、体の中に結石の原因となる成分がたまる可能性が高くなります。

また、同じものを与え続けると、犬に「これでなきゃダメ」という好みの偏りが出る場合も。愛犬が喜ぶと同じものを与えたくなりますが、グッと我慢しましょう。

いつでも水を飲めるように用意していないのはNG

食事のときだけ水を用意する……このような習慣はNGです。愛犬は、十分な水を飲めていない可能性があります。

食事のときだけでなく、1日24時間いつでも、水が飲みたいと思ったときに飲めるように準備しておくことが大切です。朝、昼、夕方、寝る前などに水の量を確認して、常に水がボウルに入っている状態にしましょう。

【予防】トイレ習慣を見直す

イラスト/石川日向

行きづらい場所に、犬のトイレがあるとNG

よくあるのが「愛犬はリビングにいるのにトイレは廊下」というパターン。寒くなって廊下につながるドアを閉めていると、愛犬は好きなときにトイレに行けなくなります。

愛犬が排泄できずに、オシッコを我慢していると泌尿器に負担がかかり、病気にかかりやすくなります。とくに冬は、もよおしたときにいつでも行ける場所にトイレがあるかどうか再確認を。

【予防】散歩習慣を見直す

イラスト/石川日向

「寒いから……」と、散歩を行かないのは×

寒くなると、愛犬を散歩に連れて行くのがおっくうになってしまうことも…。
散歩で体を動かさないと、のどが渇かず、飲む水の量が減ってしまいます。飲む水の量が減ると、オシッコが減り泌尿器の病気につながるのは、ここまで解説してきたとおりです。

寒い冬でも、なるべく毎日散歩して、体を動かす習慣を続けることが大切です。

人なら「最近オシッコが近いかも……」と違和感を感じて自分で診察を受ける判断ができますが、犬はそういうわけにはいきません。飼い主さんが積極的に、愛犬の病気の予防に努める必要があるでしょう。

【早期発見ために】オシッコの量をチェック

泌尿器の病気のほとんどは、オシッコをする様子やニオイ、量・回数、色に症状があらわれます。毎日、毎回オシッコをチェックしましょう。

「オシッコのときに、痛そうにしている」「生臭いニオイや、強いアンモニア臭がする」「ふだんよりオシッコの量が大幅に増減したり、回数が増えた」などの症状がみられたら、すぐに受診することをおすすめします。
参考/いぬのきもち2016年1月号「泌尿器の病気 防ぐために知っておきたい3つのこと」(監修:若山動物病院院長 若山正之哉先生)
イラスト/石川日向
文/ichi
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