睡眠は犬にとって、疲労回復や免疫力のアップなど、非常に重要な役割があることがわかっており、犬の健康維持のためには十分な睡眠が欠かせません。そこで今回は、愛犬をぐっすり眠らせるために知っておきたい、犬の「安眠3か条」をご紹介します。
愛犬をぐっすり眠らせるための「安眠3か条」
愛犬をぐっすり眠らせるには、以下の3つのポイントを意識して、環境を整えてあげましょう。
その1:暗めの場所に寝床を設置する
犬の寝床は、明るすぎない場所に設置しましょう。飼い主さんが夜遅くまで起きているようなら、可能な範囲で薄暗い環境を整えてください。なお、十分な睡眠を確保するためには、日当たりが強い場所は避けるなど、お昼寝する場所についても工夫が必要です。
その2:なるべく静かな場所を選ぶ
なるべく静かな場所を選んで、犬の寝床を設置してください。人の行き来が多い場所や、テレビなどの音がうるさい場所などは避けましょう。
その3:クレートなどの狭い空間を寝床にする
犬は開放された場所よりも、体をどこかに密着できる狭い空間を好む傾向があるため、クレートやドーム型のベッドなどを、犬の寝床にするといいでしょう。とくに、クレートは狭いだけではなく、暗くて周囲の音などの刺激を遮断しやすいため、犬の寝床にはおすすめです。
衛生面に気を配り、やわらかい毛布を用意するのもポイント
上記の3つのポイントに加え、犬の睡眠環境を整える際は、衛生面にも気を配ることが大切です。また、犬はフワフワしたやわらかい布を好む傾向があるので、季節に合った素材のやわらかい毛布を用意するのもいい方法です。飼い主さんのニオイのついたタオルを寝床に敷くことで、落ち着く犬もいます。
愛犬をぐっすり眠らせるためには、日中の過ごし方も重要!
愛犬をぐっすり眠らせるためには、日中の過ごし方も重要です。最近の研究では、日中楽しい経験をした犬はより深く眠るようになり、嫌な思いをすると眠りが浅くなるという報告も。
飼い主さんと犬が一緒に遊ぶことは、睡眠の質の向上にもつながるので、以下のような工夫をしてみましょう。
寝る前に遊びやふれあいの時間をつくる
犬は寝る前に飼い主さんとボール遊びをしたり、スキンシップをとったりすることで、脳を休めて免疫力を高める「ノンレム睡眠(深い眠り)」の時間が増えるといわれています。これは、短時間でも効果があるようなので、犬との遊びやふれあいの時間を、寝る前のルーティンに加えてみるといいでしょう。
散歩を長くしたり、回数を増やしたりする
犬は日中に活発に活動すると、より早く深く眠れるようになるといわれているので、散歩の回数や距離を増やすなどして、エネルギーを発散させたり、脳に刺激を与えたりしてみてください。もしそれが難しい場合は、散歩コースを変えて刺激を増やすという方法もおすすめです。
愛犬が眠っているときはそっと見守って
そのほか、愛犬にぐっすりと眠ってもらうためには、愛犬が眠っている最中はもちろん、眠る準備をしているときやウトウトしているときは、できるだけ穏やかに見守ってあげることも大切です。
家族同士で大声で話したり、愛犬の名前を呼んだり、触ったりしないよう意識してみましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年12月号『睡眠のしくみと快眠のコツを知ると愛犬が長生きに!?犬の睡眠と健康』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生、SHIBUYAフレンズ動物病院院長 日本獣医皮膚科学会所属 滝田雄磨先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。