犬と暮らす
UP DATE
運動量が落ちたシニア犬、お散歩コースの変更は必要?散歩時の注意点
シニア犬がいつものお散歩コースを歩けなくなった……。こんなときどうすればよい?シニア犬の散歩の注意点をいぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。
シニア犬の散歩は絶対に必要?

獣医師)基本的に犬のお散歩はシニアでも行った方がよいです。無理は禁物ですが、筋力低下を予防するだけでなく、外の世界の空気や音に触れることで脳に刺激を与え、気持ちのリフレッシュにもなります。
お散歩コースを変えた方がよいのはどんなとき?
獣医師)シニア犬の体の負担を減らすためにお散歩コースの見直しが必要な場面としては、歩くスピードが遅くなる、座り込んでしまう、足の痛みをかばう歩き方をする、家の方向に戻ろうとする、抱っこをせがむといった様子がみられたときです。
お散歩がつらそうな場面が多くなったら歩く距離やスピード、休憩場所なども考えてあげましょう。
歩けなくなった犬がお散歩の代わりにできることは?
獣医師)可能であれば太陽の出ている昼間に外に連れ出してあげましょう。カートやバッグ、スリングなどを使ったり、ハーネスで歩行を補助してあげるなどの工夫もよいでしょう。
愛犬のお気に入りの場所があるなら、そこまでカートで行き降ろしてあげると、歩いたりニオイをかいだり、排尿したりするかもしれません。
外に出すのが難しい場合は、お庭やデッキなどで過ごして外のニオイをかいだり、日当たりのよい窓際でひなたぼっこをするだけでも脳への刺激となります。
ただし、寝たきりの場合は温度に注意しましょう。暑くなって自分で涼しい場所に移動できなければ、脱水や熱中症になってしまう可能性もあります。
シニア犬の冬のお散歩で気をつけることは?
獣医師)シニア犬は体温調節機能が衰えてくるので、冬の温度変化に注意しましょう。
暖かい室内から寒い場所に急に出ると、心臓に負担がかかります。犬服で防寒対策を行い、外に出る前は廊下などで少し寒さに慣れてから出かけましょう。
歩くと痛がる場合は、無理をせずハーネスやタオルで足腰をサポートしてあげるとよいです。持病がある場合はかかりつけの先生に相談してください。
最初は歩きたがっていたのに途中で歩けなくなってしまうのもシニア犬あるある。体に負担がかからないように気をつけながら、外でリフレッシュさせてあげましょう!
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
UP DATE