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シニア犬にシャンプーをするのは負担な場合も 代用できるケア法を獣医師が解説

シニア犬になると、以前よりもお世話が大変になることもあります。たとえば、シャンプーをしてあげることも、シニア犬にとっては負担になりそうで、悩む飼い主さんもいるのではないでしょうか。

この記事では、「シニア犬のシャンプー」について、いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

シニア犬にシャンプーをするときに考えられる負担

シャンプーしてもらう柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーーシニア犬になると、お風呂に入れることも体の負担になるのではないかと心配です。具体的には、どのような負担が考えられますか?

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「たとえば…
  • 疲れてしまう
  • 立っているなどの姿勢を長く保てない
  • カゼをひきやすい
  • お腹をこわしやすい
  • 心臓や呼吸が悪くなる持病があったり、興奮や緊張をしやすいと、突然倒れたり急変することがある
などが考えられるでしょう」

ーー持病がある犬は特に注意しなければなりませんね。

シニア犬をシャンプーする際の注意点

お風呂に入るミニチュア・ダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーーシニア犬にシャンプーしてあげる場合の注意点やコツはなんでしょうか?

獣医師:
「シャンプーの頻度は皮膚病の有無、季節によって違います。冬場だと、1~2カ月に一回程度でも問題がなければ、それでも構いません。シャンプーをする必要がなければ、しなくても大丈夫であることもあります。

ハイシニアの犬だと、持病がなかったとしても余力が少なくなり、ギリギリ保っている臓器もあるので特に注意が必要です。早めに済ませられるように、事前に準備できるものは準備しておきましょう」

ーー手際よくおこなってあげることが大切なのですね。

獣医師:
「そうですね。シャンプーは犬も疲れますので、その後のイベントごとは避けて、ゆっくり過ごせるようにしてあげましょう。

また、シャンプー前後で投薬の有無や量を変える必要がある場合もあるので、主治医に確認してください」

シャンプーができない犬へのケアの考え方

散歩する柴犬
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
ーーシニア犬は無理にシャンプーしなくてもいいとのことですが、体を清潔に保てないことの懸念もあると思います。飼い主さんは、ほかにどんなケアをしてあげられますか?

獣医師:
「一生涯、ブラッシングだけで美しく保てる犬もいますが、皮膚病があったり、汚れてしまったりなどでトリミングが必要でしたら、それぞれに応じた頻度でケアをする必要があります。

部分洗いで済むのであれば、それでも問題はありません。体調が不安定であるときは全身洗いは避け、必要であれば部分洗いをしてあげるだけでも十分です。

もし介護中などでお尻が汚れやすければ、必要に応じて洗ってあげましょう」

ーー部分洗いだけでも飼い主さんができるのであれば、試してあげたいですね。

獣医師:
蒸しタオルで拭いてブラッシングするだけでもさっぱりしますし、ドライシャンプーを使ってもよいでしょう。ほかにも、汚れが落ちやすい拭き取り用のスプレーや液体などもあります。抗菌効果のあるものもありますので、試してみてください。

汚れがこびりつきやすいところは、毛を短めにすることでケアがしやすくなります」

ーー愛犬の特徴である長毛を保ってあげたいという飼い主さんもいるかもしれませんが、その場合なにか方法はありますか?

獣医師:
「毛を長く保ちたければ、その部分だけガードすることもできます。たとえば、排泄時間がわかっていたらその前にしっぽに自着性粘着包帯などを軽く巻いておくと、しっぽに直接汚れがつくことを防止できます」

笑顔のウェルシュ・コーギー・ペンブローク
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
シニア犬でなかなかシャンプーをしてあげられない場合でも、飼い主さんができるケアの方法はさまざまあるようです。ぜひ、できるものを試してあげてくださいね。

(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※写真は「いぬ・ねこのきもちアプリ」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/sorami
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