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注意したいケースも!? 犬が自分をなめる理由と対処法とは

犬が自分の足先やおなか、陰部などを舌で器用になめるのは、日ごろよく見られるしぐさのひとつですが、どのような意味や理由が込められているのでしょうか? 今回は、犬が自分の体をなめる理由や対処法について解説します。

犬が自分をなめる理由とは?

元気いっぱいのダックスフンド
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
人は手を使って物をつかんだり、体の気になる部分を触ったりしますが、犬は人のように前足を使うことができません。その代わり、犬は舌を器用に使ってかゆいところをかいたり、体についたゴミをなめとったりすることができるのです。犬が自分の体をなめるのは、人が手を使うのと同じような感覚といえるでしょう。

丁寧に自分をなめるときは、グルーミングをしている

例えば、犬が自分の体を丁寧になめるときは、身づくろいをしているといえます。きれい好きな犬によく見られる行動で、体についた水分やオシッコをしたあとの陰部、被毛の汚れなどを、舌でなめとって清潔を保っているのです。
気になる汚れやオシッコが取れてやめるなら問題ありませんが、頻繁になめ続けるときは、泌尿器系の病気が隠れていることも。オシッコの回数や量、血尿や膿などが出ていないかをチェックしてみてください。

寝る前や寝起きに自分をなめるときは“クセ”

また、犬が眠る前や寝起きに自分の足や体などをなめるのは、“クセ”と考えていいでしょう。これは、人が眠いときに目をこするのとよく似ているので、そっとしておいてあげるのがベストです。
ちなみに、犬は子犬のときに母犬になめられて眠る習性があるので、眠る前に自分の体をなめると安心するのかもしれません。

犬が自分をなめているときで、注意が必要なケースも

笑顔のウェルシュ・コーギー・ペンブローク
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
また、犬は以下のような理由から、自分の体をなめることもあるので、飼い主さんが上手に対処してあげることが大切です。

理由(1)かゆみや痛みなどの違和感がある

散歩中に肉球を傷つけてしまい痛みがある、爪が床に当たって歩きづらいなど、体に何らかの違和感を覚えると、犬はその部分が気になりなめることがあります。

【対処法】気になる症状が見られたら動物病院へ

なめることで炎症がひどくなることも多いので、すぐにおさまらない場合は獣医師に相談しましょう。また、愛犬の様子をよく観察して、同じ部位ばかりをなめていないか、ゴハンや散歩など、ほかのことをしていても気にしていないかをチェックし、いつもと違うと感じたら、皮膚炎や関節炎などを疑ってみてください。

理由(2)飼い主さんの注意を引きたい

犬が退屈そうに飼い主さんを横目で見ながら自分の体をペロペロとなめたり、飼い主さんの前でばかり自分の体をなめたりするときは、なめている姿を気にかけて、かまってくれるのを待っているのでしょう。なお、犬は飼い主さんへのアピールのために、モノや飼い主さんの手をなめることもあります。

【対処法】犬がなめていないときに一緒に遊んであげて

「なめちゃダメよ」などと飼い主さんが反応すると、犬はますますなめるようになるので、ほかの部屋に行くなどして取り合わないようにしましょう。また、愛犬がなめていないときにしっかり遊ぶなどして、満足させてあげることも大切です。

理由(3)緊張や不安を感じている

犬は不安や緊張、葛藤、退屈などを感じると、一見無関係に見える「なめる」というしぐさをすることで、自分自身の気持ちをほぐそうとすることがあります。苦手な犬に会ったときや、初めての場所、動物病院やドッグカフェなどの苦手な場所にいるときに、自分をなめている場合は注意が必要です。

【対処法】その場を離れるなどして、愛犬をリフレッシュさせよう

この場合、イライラして数秒なめる、退屈でずっとなめるなど、なめ方もさまざまです。愛犬のストレスに気づいたら、苦手なものや場所からいったん離れて気分転換をさせたり、抱っこなどをして気持ちを紛らわせたりしてあげましょう。

愛犬のしぐさや行動をよく観察することが大切

ニッコリ笑う柴
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
言葉で体調や気持ちを表すことができない犬は、体や心の不調からくるイライラやストレスが、「なめるしぐさ」として表面化するケースがあります。日ごろから愛犬のしぐさなどをよく観察し、定期的に健康診断などを受けて、愛犬の体調管理に努めましょう。
参考/「いぬのきもち」2021年1月号『モノ・人・自分をなめるワケが知りたーい! 犬はどんな理由でペロペロするの?』(監修:獣医師 獣医行動診療科認定医 荒田明香先生)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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