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【犬の多頭飼育】お留守番、ケージやトイレはどうしたらいい?

最近では犬を多頭飼育する人も増えてきています。多頭飼いをするのであれば、それ相応の健康管理と事故防止について配慮しなければなりません。今回は、サークルとケージを使って留守番させることや、トイレ、ベッド、食事場所など1頭ずつが安心して過ごせる環境についてお伝えします。

お留守番前の安全なスペースづくり

多頭飼いをしていると、思わぬ危険が家の中に潜んでいることがあります。部屋の中で放し飼いにしてお留守番させてみたら、部屋中を荒らしてしまった、誤飲誤食をしてしまったなど、事故につながることもあります。

まず、多頭飼いをする前に先住犬がしっかりお留守番できるようにしつけをしておきましょう。集団生活をする際に大切なリーダーとなる先住犬と飼い主さんとの関係性ができあがっていない段階では、あとから来た犬も不安になってしまいます。

そして多頭飼いとなり留守番をさせる時は、部屋に放し飼いにするのであれば危険な物のない広い空間を用意する、サークルを使って犬のスペースをしっかり確保する、などの工夫をしましょう。サークルは、パーツをつなげて頭数に合わせてスペースを広くできる物が販売されています。

サークルとケージ・クレートを組み合わせて使う

多頭飼育の場合、留守番をさせる時のことも考えてサークル以外に、ケージやクレートも用意しておくようにしましょう。適切なサイズのケージやクレートであれば、ハウスとして使い、動物病院などに連れていく時のキャリーケースとして利用することもできます。

サークルは、普段の留守番の時だけでなく、ケガや病気の犬がいる時や、排せつや食事など他の犬と生活スペースを分けておきたい時にも便利です。お部屋のスペースに合わせることができて便利ですが、なかにはよじのぼってしまったり、強く押してしまったりする犬もいますので、事故には十分に注意しましょう。

ケージやクレートは1頭ずつ用意

犬同士のパーソナルスペースを守るために、ケージやクレートは1頭ずつ用意してあげましょう。犬は小さな穴の中で休むという習性を持っていますので、囲まれている「ハウス」の中が落ち着く場所になります。少しずつ慣らしていきましょう。

特にお留守番に慣れていない子犬がいる場合は、サークルの中にベッドとトイレ、食事場所を分けてあげるようにしましょう。しっかりとスペースを分けてあげることで、トイレトレーニングにもなります。お部屋のあちこちで排せつを失敗してしまう心配もありませんので、普段からサークルの中で過ごすことに慣れさせておくとよいでしょう。

初めてケージやクレートをハウスとして使う場合、中に入ることができたら扉を閉めずにおやつを与えるなど、少しずつ練習をしていきましょう。1頭ずつ入ることができるようになれば、自然と自分のスペースが決まっていきます。すんなり入ることができた時に、たくさんほめてあげるようにしましょう。

また、普段の食事のペースや量にも気をつけなくてはいけません。日ごろから、それぞれのケージの中で食事をする習慣をつくっておくと、1頭ずつの健康状態がわかりやすくなります。

まとめ

多頭飼育をしている場合、それぞれの愛犬の健康管理と事故防止に気を配ることが大切です。留守番をさせる時は、可能な限りサークルとケージ・クレートを使ってお留守番させるとよいでしょう。もちろん、スペースが取れる範囲内で構いませんが、トイレ、ベッド、食事場所に関しても1頭ずつが安心して過ごせる空間をつくっておくことが大切です。
※記事内に掲載されている写真と本文は関係ありません。
監修/白山聡子先生(獣医師)
獣医師資格取得後、小動物臨床に従事。主に犬猫の臨床に携わる。現在は育児と仕事を両立させながら、愛猫と暮らしている。

取材・文/大口亜紗
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