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シニア犬が「物にぶつかるようになったとき」飼い主ができること

元気いっぱいだった愛犬がシニアになったとき、いつもできていたことができなくなることがあります。物を避けられなくなった犬のケアはどうしたらよいのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の先生が解説します。

老犬が障害物にぶつかるのは、いくつかの理由がある

老犬が障害物にぶつかるようになったときのケア いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
愛犬が年齢を重ねると徐々に老いを感じる瞬間がやってきます。犬が障害物を避けられず物にぶつかる症状は、視力や筋力、認識力の低下などによって起こることがあります。

障害物にぶつかるようになった犬のケアをみていきましょう。

視力が衰えた犬のケア

老犬が障害物にぶつかるようになったときのケア いぬのきもち
ぶつかったときに目を傷つけないように、目の高さの枝がある植え込みや、固い草が多い藪などには近づけないようにしましょう。
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視力が弱くなった犬は、周囲の匂いを確認するために頭や鼻先を振り動かしながら歩く傾向があるため、頭を大きく動かした際に物にぶつからないように気をつけましょう。

室内では、犬が家具や部屋のニオイを頼りに歩きやすくなるように、できるだけ家具の配置を変えないようにします。ただし、犬の顔や目の高さに当たる物は置かないようにしてください。

屋外では、犬の進行方向を見守りながら歩く速さや向きを穏やかに調節したり、声掛けで誘導するなどのサポートを行います。

筋肉の衰えた犬のケア

筋力の衰えなどから足腰の動きが悪くなった犬は体の向きを変えにくく、特に足元が不安定な段差や狭い隙間を通る際に、身体や足先をぶつけてしまうことがあります。

室内では、足元の物をなくす配慮と寝床やトイレを広くすることで、転倒やぶつかりを減らすことができます。

屋外では、できるだけ障害物のない平坦な場所を選んで歩くとよいでしょう。

認知症や脳に病気がある犬のケア

老犬が障害物にぶつかるようになったときのケア いぬのきもち
認知症や脳に病気のある犬は「避けなければ」という判断や体の動きの調節を上手に行うことが難しく、飼い主さんのケアが必要です。
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認知症や脳の疾患などで認識力や判断力が弱まっている犬は、進行方向を変えられないなどの症状から物にぶつかることがあります。

室内では、壁に沿って同じ方向に歩き続けたり、狭い場所に入ると後ろに下がることができない場合も多いです。

ケガを防ぐためにもサークルを丸く囲んで安全に歩き続けられるスペースを作ったり、危険な場所はバスマットなどで柔らかくカーブした壁を設置して、ぶつからずに歩けるような工夫するとよいでしょう。

屋外では、視力が弱い犬と筋力の衰えた犬と同様のサポートを行います。

愛犬のサポートを

物にぶつかる愛犬の姿を見るのは辛いものです。ケアの方法を知って、愛犬のサポートをしてリ来たいですね。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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