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「愛犬に輸血が必要となったら…」飼い主として知っておくべきこと

もし、愛犬に輸血が必要となったとしたら、事前に知っておくべきことはあるのでしょうか。
「供血犬」や「ドナー犬」の血液によって愛犬の命が救われることがあります。犬の輸血について、いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

犬の輸血はどんなことが行われるの?

愛犬に輸血が必要となったら…知っておくことは? いぬのきもち
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ーー犬の輸血はどのような場合に、どのようなことが行われるのでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「日本では、現在のところ動物医療における血液バンクや献血システムは確立されていません。

しかし、大量出血や血液の病気による貧血、出血が予想される大きな外科手術などでは輸血が必要となることがあります。

犬が輸血を必要とする場合は、供血犬やドナー犬から採血をして、血液を必要としている動物に輸血を行います。

輸血をする際には、輸血によって副反応が起こらないように血液型を調べたり、供血犬と輸血を受ける動物の血液を反応させて問題がないかどうかをみる交差適合試験(クロスマッチテスト)などを行い、適合性を調べた上で輸血が行われます。」

輸血のリスクはあるの?

愛犬に輸血が必要となったら…知っておくことは? いぬのきもち
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ーー犬の輸血にリスクはあるのでしょうか。

獣医師:
「輸血した血液が合わなかった場合には副反応が起こります。

事前にしっかりと血液型検査や交差適合試験を行っていたとしても、輸血はさまざまな因子が絡んでいるため、副反応は100%起こらないと言い切ることはできません。

輸血の副反応としては、血液が溶血する、よだれを出す、失禁する、嘔吐する、発熱する、ショック症状などさまざまな症状があり、重篤な場合は死に至ることもあります。」

愛犬に輸血が必要なとき、飼い主として知っておくべきことは?

愛犬に輸血が必要となったら…知っておくことは? いぬのきもち
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ーー飼い主さんが事前に知っておくべきことはあるのでしょうか。

獣医師:
「血液バンクや献血システムが確立されていない動物医療では、輸血を受けることは大変なことです。その中で、供血犬の存在はとても大きいものといえるでしょう。

獣医師として、動物医療でも人間のような献血システムが確立されることを望みます。

輸血が必要になるような病気を予防することはとても難しいですが、もし愛犬に輸血が必要となった場合のことも考えて、愛犬の血液型を知っておいてもよいでしょう。」

最後に

突然の事故や病気によって愛犬の体に輸血が必要になったとき、動物の血液バンクなどのシステムが確立されていない日本では、その血液は供血犬やドナー犬から分けてもらうことになります。
犬の輸血についてご紹介しました。
監修:いぬのきもち獣医師相談室
文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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