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寄生虫が犬の心臓に住みつく! 犬のフィラリア症ってこんなにコワイんです……

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かつては犬の死因の上位!フィラリア症って?

イラスト/フジマツミキ
イラスト/フジマツミキ

フィラリア症は蚊が媒介する寄生虫の病気で、かつては犬の死亡原因の上位だった病気ですが、予防意識が高まり、今は発症数が減ってきています。
フィラリアにはいくつかの種類があり、犬が感染するのはイヌフィラリア(犬糸状虫)です。イヌフィラリアをもった蚊に刺されると、フィラリアの幼虫(ミクロフィラリア)が犬の体に入り成長。最終的に心臓や肺動脈にすみつきます。
心臓や肺動脈はこれによって徐々にダメージを受けますが、症状が出たときには重症化していたということも多い病気なのです。駆虫薬や手術で治療しますが、どちらもリスクが高く、完治が難しいケースもあります。

体内にすみつくと約5年も生き続ける

イラスト/フジマツミキ
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蚊が媒介して犬の体に入ったミクロフィラリアは、およそ半年かけて心臓や肺動脈に移動し、そこにすみつきます。心臓や肺動脈の中で30cmほどの細長い成虫になって5年ほど生き続け、心臓や肺動脈にダメージを与え続けます。血流が悪くなるなどしてさまざまな不調があらわれるのですが、すぐに症状が出ることは少なく、数年後に出始めることもあります。

また、オスとメスの成虫がそろうとミクロフィラリアが生まれ、心臓から送られる血流に乗って全身の血管に運ばれます。このミクロフィラリアが蚊に吸血されることで、次の犬へとフィラリアが広がっていくのです。

どんな犬でもフィラリア症に感染します

イラスト/フジマツミキ
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フィラリア症は、年齢や犬種、短毛種長毛種などに関係なく、どんな犬にも感染するリスクがあります。また、心臓や呼吸器などに病気をもつ犬が感染すると、重症化する可能性も考えられます。

感染した場合の初期症状は、カッカッという乾いたセキや今までと同じ運動量でも疲れやすいなどが挙げられます。進行すると、毛ヅヤが悪くなる、体重が減るなどの症状がみられることも。失神や血尿、セキとともに血を吐く、おなかに水がたまるなどの症状は重篤です。

駆除薬で100%予防できます

イラスト/フジマツミキ
イラスト/フジマツミキ

ご紹介したように、フィラリア症は一度感染すると治療も難しいという恐ろしい病気ですが、適切に予防をすれば100%防ぐことができます。
フィラリア症の予防には、錠剤やチュアブルタイプの薬を飲ませる方法や、薬液を皮膚に垂らすスポットタイプ、予防薬の注射があります。錠剤やチュアブルタイプの薬、スポットタイプは、一定の期間毎月1回の投薬を続けます。
注射は1回の接種で、1年間予防効果が持続。いずれの方法も、蚊に刺されたことによって体に入ったミクロフィラリアを駆除し、フィラリア症を予防します。

適切な予防法を

予防薬をインターネットで入手することもできますが、もし愛犬がフィラリア症に感染していることを知らずに予防薬を飲ませると、体内のフィラリアは死滅しますが、その死骸が血管に詰まって心不全などを起こす危険があります。
予防薬は動物病院でフィラリア症に感染していないかを調べたうえで処方してもらいましょう。

蚊は気温が15℃以上になると吸血を開始します。最近では温暖化の影響で全国的に吸血開始の時期が早まっているといわれています。これからどんどん気温が高くなるこの季節、予防を徹底し、愛犬をフィラリア症から守ってあげてくださいね!

参考/『いぬのきもち』2020年10月号「犬の現代病ファイル」(監修:原宿犬猫クリニック院長 本間梨絵先生)
イラスト/フジマツミキ
取材・文/伊藤亜希子

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