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犬を飼ったら絶対に知っておきたい!「フィラリア症予防」のこと

愛犬の健康を守るためにも、犬を飼い始めたら「フィラリア症予防」について、正しく理解することが大切です。そこで今回は、犬のフィラリア症に関する基礎知識をご紹介。予防のポイントもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

フィラリア症ってどんな病気?

ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
フィラリア症(正式名:犬フィラリア症、和名:犬糸状虫症)とは、フィラリアの幼虫を体内にもった蚊が、犬を吸血することで感染する病気です。

蚊の吸血によって犬の体内に入り込んだフィラリアの幼虫は、成長しながら時間をかけて犬の心臓や肺動脈に移動し、そこで成虫となって寄生することで、さまざまな症状を引き起こします。

フィラリア症の主な症状

初期のフィラリア症では無症状のケースがほとんどですが、その後、慢性的に咳が出る・食欲不振・元気消失・散歩や運動を嫌がる・毛づやが悪くなる・腹水がたまるといった症状があらわれます。

さらに病気が進行して末期になると、上記の症状に加え、痩せる・苦しそうに呼吸をする・咳をした際に吐血や嘔吐をする・運動時に失神する・赤みをおびた尿が出る・歯ぐきが白くなる(貧血)などの症状が見られるでしょう。

急性のフィラリア症「大静脈症候群」に要注意

ボストン・テリア
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
フィラリア症は基本的に時間をかけて徐々に進行するものなので、末期症状があらわれるまでに何かしらの治療を始めていることが多いとされています。

しかし、なかには「大静脈症候群」という、急性のフィラリア症を発症するケースも見られるため注意が必要です。大静脈症候群を発症すると、茶色の尿が出る・呼吸困難・低血圧・虚脱(脱力し元気がない状態)などの症状が見られ、治療が遅れると死亡してしまうおそれもあります。

大変危険な状態ですので、なるべく早く動物病院を受診するようにしてください。

フィラリア症はほぼ100%予防できる

このように、フィラリア症は重篤な症状を引き起こす非常に恐ろしい病気ですが、正しい方法で予防すれば、ほぼ100%の確率で防ぐことができます。そのため、犬を飼い始めたら、必ずフィラリア症予防を行うことが大切です。

犬のフィラリア症を予防する方法

プードル
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
犬のフィラリア症は、予防薬を使って予防します。

予防薬の種類は、嗜好性が高いチュアブルタイプや、犬の首の後ろに滴下するスポットタイプ、錠剤や粉薬などの経口薬タイプのほか、1回で1年程度効果が持続する注射などがあるので、獣医師とよく相談して決めるといいでしょう。

※予防薬にはさまざまな種類があるので、事前に獣医師に相談しましょう。

フィラリア症の予防期間

フィラリア症の予防薬は、蚊の発生後1カ月~活動を終えた1カ月後まで投与するのが一般的です。そのため、地域によって予防期間は異なるものの、例えば東京都の場合は、4~5月から12月までがフィラリアの予防期間とされることが多いでしょう。

ただし、蚊の活動時期はその年の気候などによって少しずつ変わってくるため、予防薬の投与期間については、あらかじめ獣医師に確認しておくと安心です。

毎年の予防薬の投与で、愛犬をフィラリア症から守ろう

ゴールデン・レトリーバー
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
フィラリア症予防としては、予防薬の投与で十分ですが、お散歩やお出かけ前に犬用の虫よけスプレーを使用するのもいい方法です。犬が注意したい虫は蚊のほかにもたくさんいますので、虫が多くいそうなキャンプ場などに行く際はとくにおすすめですよ。

正しい方法で予防薬を投与して、愛犬をフィラリア症から守ってあげましょう。
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE『獣医師監修|犬のフィラリア症ってどんな病気?症状や予防法について解説』(監修:いぬのきもち相談室獣医師)
文/ハセベサチコ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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