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「やってはいけない犬のクレート使い方」5つ 愛犬が騒いでも声をかけてはならない?
犬は、習性として狭くて薄暗い「巣穴」のような場所を好む動物。
疲れたときは、巣穴のような場所でゆっくり休みたがります。
そのため、クレートをふだんの寝床にしてあげれば、愛犬はいつでも落ち着いて休息することが可能に。
慣れれば、「クレート=安心、安全な場所」と覚え、そこに入っているときはストレスを感じにくくなる効果もあります。
しかし、使い方を間違えると、せっかくの効果が得られなかったり、そもそもクレートが苦手になってしまう場合も。
そこで今回は、飼い主さんがついやりがちな「やってはいけないクレートの使い方」について解説します。
NGな使い方①「中で鳴いたり騒いでいるときに声をかける、外に出す」
そのようなときに、「静かにして!」と声をかけたり、扉を開けて外に出したりすることは、じつはNG。
愛犬は「騒げば反応してもらえる、出してもらえる」と覚え、次回以降も出たいときに大騒ぎするように。
愛犬の要求は無視をして「騒いでも無駄」と教えましょう。
NGな使い方②「苦手なところへ行くときにだけ、クレートに入れる」
「中に入ったら嫌なところに連れていかれる」と学習してしまい、クレートが嫌いになってしまいます。
NGな使い方③「リードをつけたまま入れる」
危険なだけでなく、痛い思いをすることでクレートの印象も悪くなりがちに。
NGな使い方④「中で騒いでいるときの”口封じとして”おやつを与える」
そのため、クレートに入れるたびにおやつ欲しさに大騒ぎするように……。
クレートにいるときは、口封じは逆効果なのです。
NGな使い方⑤「勢いよく扉を閉める」
また、勢いあまってしっぽを挟んでしまうかも。
そんなことをしたら、即クレート嫌いになってしまいます。
クレートを好きにさせる方法は?
そんなときは、次の方法でクレートを大好きにさせましょう。
クレートに入れて愛犬の好きな場所へ何度も行く
できれば頻繁に、クレートに入れて好きな場所へ連れて行きましょう!
それと併せて、愛犬が完全にクレートに慣れて、クレート大好き!という状態になるまでは、
嫌いな場所へ連れて行く際、できるだけクレートを使わないようにすることもポイントです。
クレートをただ部屋の中に置いておく
自由に出入りできるよう、扉は開けたまま固定するか、取り外しておいて。
愛犬は毎日クレートを目にすることで、その存在に慣れていきます。
いつの間にか、自分から中に入って休むようになる犬も少なくないはずです。
中でゴハンやおやつを与える
扉を閉めて与えることで、扉が閉まった状態に慣れさせるのも手です。
いかがでしたか?
クレートは、ハウスとしてだけでなく、しつけの練習に使ったり、災害時の避難ツールとして使ったり、非情に使い道の広い便利アイテムです。
愛犬をクレート嫌いにしてしまっては非常にもったいので、今回ご紹介したNGなことはしないよう注意しましょう!
写真/殿村忠博
文/h.taco
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