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犬にも”バリアフリー”の住環境を シニア犬が過ごしやすい暮らしとは

シニア犬の暮らしやすさを考えたとき「バリアフリー」を心がける飼い主さんもいるようです。いぬのきもち獣医師相談室の先生に、「犬のバリアフリー」について話を聞きました。

バリアフリーは犬の居心地の良い環境作りの参考になる

犬にもバリアフリーの住環境を。シニア犬が過ごしやすい暮らしとは いぬのきもち
いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬にとって「バリアフリー」は必要なものでしょうか。

いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「様々な見解があると思いますが、バリアフリーは、段差をなくすといった住環境整備の他にも、行動や気持ちの上での障壁(バリア)になるものを取り除くという概念のひとつでもあります。

バリアフリーという考え方は、愛犬にとって居心地の良い環境づくりの参考になるといえるでしょう。」

シニア犬のためのバリアフリーは何をすればよい?

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――シニア犬では特に気を付けることはあるのでしょうか。
獣医師:
「シニア犬になると、若い頃に比べて筋力低下や関節のぎこちなさから踏ん張る力が弱くなるなど徐々に変化がみられ、視力や聴力の衰え、体調の変化から、不安になったり人を恋しがることもあります。

まずは、フローリングなど床で滑っていないか、食事や水を飲む際の食器の高さが体に合っているかなどの確認をしましょう。

愛犬の状況に合った生活環境を整えてあげることも、バリアフリーにつながります。」

愛犬のためのバリアフリーはいつから考えるべき?

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――愛犬のためのバリアフリーを考え始める目安というのはあるのでしょうか。

獣医師:
「老化による運動能力や感覚機能の衰え方には個体差がありますが、シニア期を迎えてから生活環境を大きく変えると、犬は突然の変化を受け入れにくくなります。

年齢にかかわらず、立つ、座る、歩くなどの基本動作で不自由がみられるようになったら、愛犬が快適に過ごせるように、どんなことで困っているのかを考えて環境を整えながら生活をサポートしてあげましょう。」

認知症や徘徊への対策は?

――シニア犬で認知症がある場合などは、どのような対策が必要でしょうか。

獣医師:
「壁沿いにグルグル歩き回る行動が増えた場合は、広いサークルや部屋の角にバスマットなどの柔らかい素材で曲面の壁を設置することで、犬が安心して歩きやすくなります。

シニア犬が人を恋しがる場合は、家族の気配や声が届きやすいように生活空間をリビングやダイニングに移動させると、愛犬が穏やかな気持ちで過ごすことができるでしょう。」
シニア犬が安心して過ごせる空間作りを整えてあげることは大切ですね。犬のバリアフリーについてご紹介しました。
監修:いぬのきもち獣医師相談室 担当獣医師
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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