シニア犬になると足腰が弱ったり、目や耳などの感覚器が衰えたりして、これまで問題なかった段差などにつまずいてしまうことも。今回は、シニア犬にとって快適な住まいづくりのコツをご紹介します。シニア犬になった愛犬がケガなく安全に暮らせる住環境を目指しましょう!
部屋の中の3大危険ポイントとは
シニア犬がケガしやすい「3大危険スポット」
シニア犬がケガをする原因には、「階段で転ぶ」「床で滑る」「小さな段差につまずく」、この3パターンが多いそうです。そこで、愛犬の安全のためにも、シニア期を迎える7才ごろを目安に、この3大危険スポットを中心に住まいの見直しをしましょう。
室内環境の変化に対応できるうちに対策を!
「うちにはまだ早い」と感じる飼い主さんもいるかもしれませんが、犬は年齢を重ねて目や耳などの感覚器が衰えると、それまでの記憶を頼りに行動するようになります。そのため、そうなってから部屋を変えてしまうと、犬はその変化に対応しきれなくなることも。先々のことを見越して、元気なうちに見直すことが大切です。
それでは、それぞれの危険スポット別に安全対策をご紹介します!
シニア犬向け「階段」の安全対策
なるべく階段を使わせないのがベターですが、ふだんは1階で過ごしていて、寝床は2階という場合は、どうしても階段の上り下りが必要になることもあるでしょう。その場合は、必ず飼い主さんが介添えをしてあげてください。小型犬なら抱っこしてあげるのもおすすめです。
犬が自由に上り下りできる状態だと、転んで骨折するなどの危険性があるので、あらかじめゲートを設置し、入れないようしておくことが大切です。
シニア犬向け「床」の安全対策
若いころはまだ脚力がしっかりしているので、フローリングの床でも滑らずに踏ん張ることができますが、年を重ねると、だんだんと難しくなってきます。ふとした瞬間に床で転んでケガをすることがないように、カーペットやマットなどを敷いておきましょう。
その際、毛足の長いカーペットだと、爪が引っかかって転倒の原因になることもあるので、なるべく毛足の短いものを選ぶのがおすすめです。
シニア犬向け「小さな段差」の安全対策
飼い主さんが見落としやすいのが、和室とリビングの境などによくある1センチ程度の小さな段差です。愛犬が移動する部屋と部屋の間に段差がある場合も危険なので注意しましょう。この場合は、段差をなくすために市販のスロープをつけるか、愛犬にそこを通らせないような対策をします。スロープは人のバリアフリー用のものでも代用できますよ。
相変わらず元気な愛犬を見ていると、まだまだ大丈夫かなと住まいの見直しを後回しにしてしまうかもしれません。しかし、階段から落ちたり、フローリングで滑って転んだりしてから対策をするのでは遅いのです。大切な愛犬がケガをする前に、早め早めに対策するようにしましょう。ぜひ参考にしてみてくださいね!
参考/「いぬのきもち」特別編集『このお世話・暮らし・健康管理で長生き!7才過ぎても愛犬が元気!でいられる育て方』(監修:ノヤ動物病院 院長 野矢雅彦先生)
文/hasebe
※写真はアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」にご投稿いただいたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。