気温が上がると、愛犬がふだんいる場所や使っているグッズのニオイが気になりますよね。特に湿度も上がって雑菌が繁殖しやすくなると、より強いニオイがこもりがちです。
今回は、リビングや犬用トイレといった、“犬まわり”のニオイ対策についてご紹介します。
「犬用トイレ」のニオイ対策
犬の排泄物には硫黄化合物やアンモニアが含まれているため、トイレに排泄物が残っていると強くにおいます。排泄物がつきやすいトレーやメッシュは定期的に洗い、周辺の床や壁も消臭剤で拭くようにしましょう。
排泄物のニオイ対策には酢やクエン酸がおすすめ
排泄物のニオイ対策には、酢やクエン酸が役立ちます。酢かクエン酸を大さじ2程度溶かした水に半日ほどつけてから、すすぎ洗いをしましょう。
ミョウバン水や脱臭機を使うのも手
トレーを洗った後は、殺菌作用があるミョウバン水をスプレーすると、ニオイ予防に効果的です。また、においが気になるトイレの近くに、消臭に特化した脱臭機を置くのもいいですね。
「リビングまわり」のニオイ対策
リビングなど愛犬がよく過ごす場所がにおうのは、犬の体や肉球から出た皮脂や汗が周辺に付着することが原因です。洗えるものは洗濯機でそのまま洗濯すればいいですが、洗うのが難しいものは、空気清浄機などの家電を併用して掃除や消臭を行いましょう。
フローリングはアルカリ電解水で拭き掃除を
犬の汗や皮脂がつくフローリングは拭き掃除をしましょう。その際、水に電気を通したアルカリ電解水を使うのがおすすめ。合成洗剤を使用しなくても、皮脂汚れを落とすことができます。
ソファやカーペットはイオンが出る扇風機を使っても
愛犬がのったり、体をこすりつけたりするソファやカーペットは、イオンが出るタイプの扇風機で、風を当てるといいでしょう。時間はかかるものの、全体にまんべんなく風を当てるだけで、ニオイが薄まります。
「犬用ハウス」のニオイ対策
犬用ハウスは中や出入り口の縁に、皮脂や抜け毛が付着することでにおいます。ハウス内にトイレを置いている場合は、その下の床やまわりの壁にもニオイや汚れがついてしまうため、ハウスだけでなくその周辺もしっかり掃除・消臭をしましょう。
ハウスの掃除にもアルカリ電解水が便利
床やまわりの壁も含めて、アルカリ電解水で拭き掃除するのがおすすめ。サイズが小さく動かしやすいクレートは、クエン酸を溶かした水につけ置き洗いするのもいいでしょう。トイレのニオイが部屋に充満しないよう、ハウスのそばに脱臭機を置くのも手です。
「おもちゃ・ベッド・マット・洋服」のニオイ対策
おもちゃやベッド、マット、洋服などの布製品は、洗うのがもっとも効果的なニオイ対策といえます。ただし、これらは犬がなめてしまうことがあるので、セスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤など、できるだけナチュラルな洗剤で洗濯しましょう。
洗濯後はミョウバン水をスプレーして天日干し
洗濯後はミョウバン水をスプレーして日光で乾かし、除湿剤を入れたタンスに保管すれば除菌・ニオイ対策になります。なお、プラスチックなどの洗濯できない素材のものは、アルカリ電解水で拭くか、食器用洗剤で洗いましょう。
「玄関」のニオイ対策
日常的に閉め切られている玄関は、空気やほかの部屋のニオイがこもりがち。さまざまなニオイが混ざり合っているため、ニオイつきの芳香剤を置くとかえって不快なニオイが増してしまいます。
玄関のニオイ対策としては、無香性の消臭剤を使ってニオイを除去するのがベター。さらに、ほかの部屋の掃除や消臭をしっかり行い、玄関にたまるニオイのもとを減らすことも大切です。
「車」のニオイ対策
布素材が多い車内は、抜け毛がつきやすく、体臭もつきやすい空間。犬の安全のために、運転中はクレートなどに入れることが推奨されていますが、クレートに入れることで抜け毛が車内に付着しにくくなるなど、ニオイ対策にもなります。
もしも、シートなどに抜け毛がついてしまった場合は、掃除機で取り除き、バイオ系消臭剤をスプレーしてニオイを除去しましょう。窓やドアを開けて、しっかり乾燥させるのもポイントです。
ニオイのもとを取り除いて、キレイで快適な生活を送りましょう。
参考/「いぬのきもち」2018年7月号『犬まわりの気になるニオイに!ハイテク家電とお掃除テクを使った!NEW「ニオワセナイ」術』(監修:臭気判定士 臭気対策アドバイザー 石川英一先生)
文/pigeon
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。