人と同じように、犬にもさまざまな個性があります。そのため、愛犬のストレスケアをするためには、愛犬の性格がどのような傾向にあるのかを把握しておくことが大切。
今回は、繊細な犬に注目し、繊細な犬の特徴やストレスの傾向、ケアの方法などを解説します。
繊細な犬の特徴
繊細な犬は、おとなしくて慎重な性格なのでトラブルを起こすことは少ないですが、警戒心が強く、さまざまなことに苦手意識を抱きやすい傾向にあります。また、ほかの犬に吠えられたりすると、それがトラウマとなり特定の対象が苦手になるケースも。
ささいな刺激でもストレスを感じやすいため、いかにストレスケアを行っていくかが大切になります。
繊細な犬がストレスをためるシーンとその理由
繊細な犬にとって、ふだんと異なる状況はストレスになります。
とくに知らない人や犬は恐怖の対象となるため、過剰に吠えたり固まって動かなくなったりと、ストレスを感じている様子を見せることが多いでしょう。
また、犬は聴覚に優れていることもあり、人にとってはどうということはない生活音でも、繊細な犬にとっては刺激が強すぎる場合が。雷やバイクの音のように、突然大きな音がするものはなおさら苦手です。
模様替えや引っ越しなどもストレスに
先述したように、繊細な犬は環境の変化にストレスを感じるため、住環境が一新する引っ越しはストレスに。また、犬によっては模様替えでもストレスを感じることが。
新しい環境になっても、犬が愛用していたベッドやクレートなどは、同じものを使うなど工夫するようにしてあげましょう。
ストレスケアの方法
愛犬が恐怖を感じているとき、飼い主さんは基本的に笑顔で「大丈夫だよ」とポジティブな言葉をかけてあげましょう。恐怖に同調してしまうと、「やっぱり怖いものなんだ」と愛犬が認識を強めてしまうことがあります。
また、苦手な音にびくびくしているようなら、おやつを与えて気を紛らわせるのもおすすめです。吠えてしまう場合は、さりげなく何かほかの音を立てて、愛犬の気をそらしてください。
人や犬に対しては徐々に慣らしていこう
人とのふれあいが苦手な場合は、友人などに協力してもらいましょう。「犬の目を見ずに、犬が自分から近づいたときだけおやつを与えてほしい」と伝え、愛犬の好きなおやつを与えてもらってください。これを繰り返すことで、少しずつ苦手意識を減らしていくことができます。
また、散歩中にほかの犬とすれ違う場合は、吠えない距離をとりつつ、おやつを与えることで愛犬の目線をコントロールし、ストレスを軽減するのがおすすめです。
繊細な犬は、飼い主さんが思いもよらないことにもストレスを感じていることがあります。先述した内容も参考に、愛犬がどのようなタイミングで恐怖や驚きを感じているのかしっかりと把握し、快適に生活できるようサポートしてあげてくださいね。
参考/「いぬのきもち」2020年10月号『5つの性格タイプがわかれば 愛犬のストレス解消できます!』(監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 戸田美由紀先生)
文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。