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ズーズー、ヒュ~ヒュ~の呼吸音は危険⁉ 犬の呼吸音をチェックしよう!

「愛犬の呼吸が変かも?」と気になったことはありませんか? 犬の呼吸音の変化は、呼吸器の病気やがんなど、恐ろしい病気のサインになることがあるので、しっかりチェックする必要があります。
今回は、 飼い主さんが“見逃したくない”呼吸音”についてご紹介します!

病気のサイン⁉ 気になる呼吸音をチェック!

病気につながりやすい呼吸音はたくさんありますが、なかでも病気につながりやすい呼吸音をピックアップしてご紹介します。

1)「ス~ス~」「ズ~ズ~」という呼吸音

鼻の腫瘍は、呼吸音の変化のほか、長く続く鼻水、クシャミ、鼻まわりの変形などもサインに
鼻腔から咽頭の鼻部がなんらかの原因で狭くなったときに出る音。口を閉じて、息を吸っているときに出るのが特徴です。病変が出る場所によって、高音のスースーという音や、低音のズーズーという2種類の音があります。鼻の穴が狭くなって呼吸困難になる「鼻腔狭窄」や、鼻の中にがんなどができる「鼻の腫瘍」などの可能性が。

2)「ガ~ガ~」「ヒーヒー」という呼吸音

気管虚脱は、チワワやポメラニアン、トイ・プードルなどの犬種がかかりやすい傾向に
喉頭や気管が狭くなっているときに出る音。愛犬が口を開けながら息を吸っているときに出やすい音です。ガーガーという濁った音や、ヒーヒーという高音が出ることがあります。気管がつぶれて空気の通り道が狭くなる「気管虚脱」などの病気のサインかもしれません。

3)「ゴロゴロ」「ブツブツ」という呼吸音

肺がんでは、呼吸音の変化のほか、体重の減少がみられることも
炎症などに伴って出る「たん」が、呼吸するたびに気管内で動く音。この音が出ている場合、たんが出やすい「慢性気管支炎」や「肺がん」などの病気が重症化している可能性があります。息を吸っているときにも、吐いているときにも聞こえるのが特徴です。

4)「ヒュ~ヒュ~」という呼吸音

腫瘍や炎症などが原因で胸の中の気管が狭くなったときに出る音。比較的高音に聞こえるのが特徴で、飼い主さんは愛犬が息を吐いたときに気づきやすいです。苦しそうに口をあけながら呼吸していることも! この呼吸音が出ている場合、気管支の弾力がなくなる「気管支拡張症」などの病気が考えられます。
上記の呼吸音と同時に、「呼吸数が1分間に40回以上と多い」「愛犬の舌が紫色になっている」「ぐったりとして元気がない」などの変化があれば、緊急度は高くなります。病気を早期発見できるよう、呼吸音に変化がないかチェックしてみてくださいね!
※呼吸音の感じ方には個人差があるため、必ずしもすべての犬に当てはまるとは限りません。
参考/いぬのきもち2021年5月号「犬の呼吸でわかる病気」(監修:横浜市・JASMINEどうぶつ総合医療センター獣医師 新居康行先生)
イラスト/umao
文/melanie
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