犬と暮らす
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犬も「反省」をするの?獣医師に聞いてみました!
はたして犬は人と同じように「反省」するものなのでしょうか。いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみました。
「犬が反省していそう」なしぐさって、どんなもの?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下獣医師):
「隠れる、顔をそむける、目線を下げる、フセをする、おなかを見せる、飼い主さんの手や足をそっとなめてくる、などがあげられます。
飼い主さんのすぐそばで、こういったしぐさをする場合もありますが、少し離れたところでこれらのしぐさを見せることも多いでしょう」
犬は「反省」をするの?
獣医師:
「反省しているかどうかについては微妙なところですが、怒っている飼い主さんを前に、困って戸惑ってはいるものと思います。
飼い主さんが愛犬に対して怒っているとき、『飼い主が苛立っている様子』であることは、もちろん愛犬も理解しているでしょう。
ただその理解は、人でいうところの『反省』というよりも、飼い主さんが苛立ってしまっているその困った状況を、どうにか穏やかにやりすごしたい気持ちでいると考えられます。
そのため、愛犬なりに思いつく限りの方法で、飼い主さんに気持ちを落ち着けてもらい、穏やかな気持ちに戻ってもらおうとするでしょう」
具体的にどんな行動をするの?
「例えば、怒っている相手を刺激しないようフセてじっとしていたり、おなかを見せて『逆らう気持ちはありません』とアピールをしたりすることもあるでしょう。
また、怒っている相手から、静かに離れて距離をとろうとする、上目づかいで怒っている飼い主さんの様子をうかがう、飼い主さんの手や足をそっとなめて気持ちをなだめようとする、などの行動も見られます。
なお、犬が誤ってしてしまったことや、やんちゃにしてしまういたずらについてしつけをする際に、叱って反省を促しても犬の本来の気質からは受け入れにくく、人の意図が伝わりにくいことも多いです」
犬に「反省」は求めず、ほめて伸ばしていきましょう
「犬を叱って、反省を促しているつもりになっているのは、もしかしたら人のほうだけかもしれません。
反省しているように見える愛犬は、怒っている飼い主さんにただ戸惑い、怖がったり、困ったりしているだけの状況なのかもしれません。
愛犬にしつけをする際には、してほしいことは『たくさん褒めて、その行動を促す』といった対応を。
また、されて困ることについては『まずは、その困る行動をしにくい生活環境にする』『してはいけないことをしたら、“ダメ”“イケナイ”など短い言葉で一言だけきちんと叱り、その後は愛犬を1匹だけにして飼い主さんはその場を離れ、クールダウンの時間をもつ』といった方法を基本の対応として実施しましょう。
愛犬にとって、よりわかりやすいやり方で接してあげるといいですよ」
しかし、飼い主さんの気持ちを察して、それにアクションを起こすことはあるようです。愛犬といい関係を続けていくためにも、先生のアドバイスも参考にしてみてくださいね。
取材・文/kagio
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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