愛犬のために一生懸命お世話することは決して悪いことではありませんが、人の感覚でお世話をすると、犬の健康を損ねてしまうことがあるので注意が必要です。
今回は、飼い主さんがついやってしまいがちな、“本当はしなくていいお世話”を4つご紹介します。正しいお世話のやり方もご紹介するので、あわせて参考にしてみてください。
健康のため積極的に野菜を与える
総合栄養食のフードを正しく食べていれば、栄養もビタミンも不足することはありません。また、犬は体内でビタミンCをつくることができるので、積極的に野菜を与えていると栄養バランスが崩れて、かえって不健康になることもあるでしょう。
与えるときは1日の摂取カロリーの1割以内にとどめて
もし、愛犬に野菜を与えるのであれば、犬が食べても問題のない野菜を選びましょう。そして、1日の摂取カロリーの1割以内の量に留めておくことを心がけてください。
愛犬の昼寝中は静かにしてあげる
愛犬の昼寝中は起こさないよう、家族全員で音を立てないよう細心の注意を払って過ごすのは、少しやりすぎかもしれません。神経質に接するとそれが犬にも伝わり、犬も些細なことを気にする性格になってしまうことが。
昼寝中でも気をつかいすぎなくてOK
わざと大きな音を立てるなどしなければ、気をつかいすぎなくてOKです。生活音がする中でも安心して眠れるようになったほうが、犬も幸せです。
排泄のたびにしっかりとお尻を拭く
犬の皮膚は、人の顔の皮膚よりも薄くて繊細です。肛門まわりはデリケートな部分なので、排泄のたびにゴシゴシこすって拭けば、皮膚は簡単に傷つきますし、犬は痛がってお手入れ嫌いになってしまうこともあるでしょう。
汚れがついたときにやさしく拭いて
排泄後に汚れがついてしまったときは、ペット用ウエットシートを皮膚にそっと当てるようにして拭いてあげましょう。また、肛門や陰部まわりの毛を短く切っておくと、汚れにくくなりますよ。
フードの食べ残しを置きっぱなしにする
愛犬がいつでも食べられるようにと、フードの食べ残しをそのまま置いておくのは、実はやらなくていいお世話のひとつ。フードを置きっぱなしにしていると、犬はいつでも食べられると思って、余計に食に執着しなくなり、ムラ食いを助長していまうこともあるでしょう。
食べないときは下げてOK
出したフードを食べる気配がなければ、放置せずに下げてOKです。次の食事では、食べなかったからといって量は増やさず、通常の1食分を与えて様子を見ましょう。
今回は、“本当はしなくていいお世話”を4つご紹介しました。もしご自身の行動に当てはまるものがあった場合は、お世話のやり方を改めてみてはいかがでしょうか。
参考/「いぬのきもち」2018年12月号『がんばりすぎ、はりきりすぎは、かえって愛犬の体に悪影響かも……やりすぎお世話のボーダーライン』(監修:しつけスクール「Can!Do!Pet Dog School」代表 西川文二先生、ぬのかわ犬猫病院中田分院院長 石田陽子先生)
文/こさきはな
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。