1. トップ
  2. 犬と暮らす
  3. 雑学・豆知識
  4. 「介護はつらいだけじゃない」自力で立てなくなった愛犬を支える、飼い主さんの今

犬と暮らす

UP DATE

「介護はつらいだけじゃない」自力で立てなくなった愛犬を支える、飼い主さんの今

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この特集では、難病や障がいをもった愛犬とその飼い主さんの、闘病や暮らしの様子をレポートします。

今回ご紹介するのは、シニアになってから、がん、前庭疾患、慢性膀胱炎、腎不全、足腰の衰えなど、さまざまな不調が起きながらも、それらを乗り越えて暮らす、17才のラブラドール・レトリーバーのレオンくんのお話です。

1回目の記事| がん、前庭疾患、腎不全……シニアになって次々と襲い掛かる病気と闘う犬

2回目の記事| 命を脅かす腎不全とどう向き合うか、病気と闘う愛犬と飼い主さんの思い

治療を始めて分かった厳しい現実

人用の磁気マットに寝かせて腰にお灸をすえるのが毎晩のルーティン。これをすると、足腰だけでなく胃腸や膀胱の調子もよくなるそう。気持ちもいいらしく、施術中レオンくんはずっとウトウト


新しい主治医の先生のもと、飼い主のKさんとレオンくんの本格的な治療が始まりました。
その結果、オシッコの不調は慢性化した膀胱炎が原因だと判明。
さらに検査からわかった事実がありました。

レオンくんの膀胱内は、抗生剤の効かない耐性菌だらけになっており、
治療に使える抗生剤の種類が2種類しか残されていないことが判明したのです。

「使える抗生剤がほとんどないと聞き、ショックでした。
このころ出ていたオシッコは真っ赤に染まっていましたし、ときどき熱も出していました。食欲も日に日に落ちていき、効く薬もほぼないと言われ、もうダメかもと思うことも……」
とKさんはそのときのことを振り返って話します。

治療により、少しずつ体調が改善

ふだんはほぼ寝たきりのレオンくんですが、食事は車いすに乗せて立たせて食べさせます。立つと体内で臓器が正しい位置にくるため、食べ物を飲みこみやすくなり、消化吸収にも好影響


しかし、残された2種類の抗生剤をうまく使ったり、膀胱内を直接洗浄して膿を出すなどして、膀胱炎の状態は少しずつ改善していきました。

そのほか、薬の服用や自宅での皮下補液で腎不全の治療も進め、オシッコが不調になる前から患っていた前庭疾患は、発作の症状が重い場合、無理をせず入院させるなど、獣医師と連携して治療を進めました。

その結果、昨年末に再び高熱に襲われた際も、レオンくんは復活し、元気を取り戻します。

飼い主さんの介護への思い

1日1回は散歩に出かけるレオンくん。お気に入りの公園まではカートに乗せて向かい、公園ではカートから降ろして、しっぽや腰を支えながら自ら歩かせます。


ただ、さすがにこのときは、年齢も年齢だけに足腰にこたえたのかもしれません。レオンくんは自力で立つことが困難になってしまいます。ふだんは寝たきりで、ウンチはほぼ夜間にしかせず、寝返りも打てないので、就寝時、お尻の下にトイレシーツを敷いて対処することに。

この現実に対し、「昨日できたことが今日できなくなるなんて、レオンにしてみたら当たり前」と話すKさん。

自分で立てなくなった今は、排泄も食事も散歩もすべてKさんのサポートが必要ですが、その介助を苦と思わず、むしろ楽しんでいるようにすら見えます。

「わが子のようなレオンの介護ですから、大変だけどつらくはありません。それにレオンは今までずっと家族の都合やペースに合わせてきてくれました。これからは彼が望むことを最優先に、彼のペースに合わせてお世話をしたい、そう思います」


※各情報は2021年5月15日現在の情報です。

出典/「いぬのきもち」2021年7月号『困難と闘う!……その先のしあわせへ』
写真/尾﨑たまき
文/いぬのきもち編集室

CATEGORY   犬と暮らす

UP DATE

関連するキーワード一覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

人気テーマ

あわせて読みたい!
「犬と暮らす」の新着記事

新着記事をもっと見る