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愛犬との別れで「もっとこうしてあげれば…」と後悔 飼い主さんが考えたいことは

愛犬が亡くなったとき、「もっとできることがあったのではないか」「あの判断は正しかったのか」と、後悔する飼い主さんがいます。

愛犬との別れがきたときに後悔しないようにするには、どのようにすればよいのか——いぬのきもち獣医師相談室の先生に聞きました。

愛犬が亡くなったときに後悔しないようにするには、どうしたらよいのか?

飼い主さんと犬
getty
——愛犬を亡くしたときに、「もっとこうしてあげればよかった」というように、後悔される飼い主さんもいます。後悔しない愛犬との別れ方について、飼い主さんにアドバイスできることはありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「いつかは最期を迎えます。誰にも平等に訪れます。愛犬が要介護になったときどうするか、最後の治療方針はどうするのがよいか、どのように最期を迎えたいか、葬儀はどうしたいかなど、そのときに突然考えると、飼い主さん自身はまず混乱し、冷静でいられなくなってしまうと思います。

愛犬がまだ元気なうちにどのように最期を迎えたいか考えておいたり、ご家族で話し合っておくとよいかと思います」
——愛犬がまだ若かったり元気なときは考える機会もあまりないと思いますが、考える機会を作ることが大切なのですね。
獣医師:
「愛犬が元気であるときなら、そこまで重く感じずに冷静に考えられると思います。本当のことはそのときになってみないとわからないものですが、生きること、死ぬこと、お別れすること、命とは何か、人生とは何かについて、愛犬がまだ元気なときに考える機会があるとよいと思います。

そのうえで、愛犬がまだまだ元気なうちは心身ともに健やかに楽しく過ごせるように、今の日常を振り返ってみましょう。

愛犬と一緒にやりたいこと、取り組みたいこと、残しておきたいこと、いつか訪れる最期のときのために介護などの練習をすること、かかりつけ医を探しておくこと、犬友をつくっておくことなど、元気なうちにできること、やれることはたくさんあります」
——「愛犬が生きている間にどうしてあげるのが幸せか」を考えると、飼い主さんの気持ちも前向きになれるかもしれませんね。
獣医師:
「飼い主さんも愛犬も、心が元気でいるにはどうしたらよいか、楽しく過ごすにはどうしたらよいか、体が元気でいるにはどうしたらよいかを考えることは、幸せに過ごすことにつながります。

一度死について考えてみると、今をどう生きるかも見えてきます。人間は後になれば後悔することもでてくるものなので、元気なうちはそれにとらわれすぎずに、今の幸せを感じてほしいです」


おやつを食べたい犬
getty
今から愛犬の死について考えるのは気持ちが重い、と感じる飼い主さんもいるかもしれません。

ただ、「愛犬にとっての幸せとは何か」「毎日を過ごすうえで飼い主ができることはどんなことか」を考えるきっかけにもなりますね。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
取材・文/sorami
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