外を歩いているとき、お散歩中の犬がご機嫌でしっぽをブンブンしているのを見かけると、こちらもつい笑顔になりますよね。犬のしっぽには、その動きによって感情を発信する役割があります。今回は、このしっぽをブンブンする犬の気持ちについて紹介します。
犬がしっぽをブンブン振るのは感情の表れ
嬉しくてしっぽをブンブン
犬のしっぽの動きからはさまざまな感情が読み取れます。犬がお散歩に出かけるときやおもちゃをもらったときなど、しっぽをブンブンと大きく振っているのを見たことがありますか?しっぽをブンブン振るのは、嬉しい・楽しいを表すしぐさです。
挨拶のときにもしっぽを振る
公園などで犬同士が出会ったときもしっぽを振ります。しっぽを大きく振って相手を大歓迎することもあれば、友好のサインとしてしっぽを左右に小さくフリフリと振ることもあります。
しっぽを振る方向でも意味が違う!?
イタリアで行われたある研究では、感情によってしっぽを振る方向が異なるという結果が出たそうです。
この研究から推測されているのは、飼い主さんなど大好きな相手に対しては、右向きに大きくしっぽを振るのではないかということ。
これには右脳と左脳の働きが関係しており、リラックス状態の犬は左脳が活性化するため、しっぽが右側に動くのだと考えられています。
犬がしっぽを振っているところを見かけたら、しっぽが揺れている方向を見てみるのも面白いかもしれませんね。
しっぽを振りながら興奮しているときは落ち着けよう
嬉しい・楽しいが行き過ぎると、興奮して落ち着きがなくなってしまうことがあります。しっぽをブンブン振りながら、遊びをおねだりしたりイタズラをしたりと、困った行動につながることも。
愛犬があまりに興奮しているときは、愛犬の名前を静かに呼ぶ、ひと声かけてからオスワリさせるなどしてクールダウンさせてあげるといいでしょう。
犬のしっぽは、気持ちを表現するための重要なパーツです。しっぽでの感情表現から犬の気持ちを読み取ることで、愛犬とのコミュニケーションがより深く取れるようになるでしょう。犬を飼っていない方も、お散歩中の犬を見かけたら、どういう気持ちで歩いているのかな?など考えてみてください。
参考/「いぬのきもち」2018年10月号『犬のオモシロ習性図鑑 VOL.17 しっぽブンブン❤』(監修:獣医師 獣医学博士 東京農業大学農学部動物科学科(動物行動学研究室)教授 増田宏司先生)
文/Yoko N
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。