犬と暮らす
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トリマーのスキルを生かした保護活動で犬たちの命を救う「GOGO groomers」の取り組み
今回は、トリマーのスキルを生かした保護活動を始めて、現在までに500頭を超える犬たちの命を救ってきた「GOGO groomers」代表・猪野わかなさんの取り組みを紹介します。
トリミングサロンWANBO、GOGO groomers代表。トリマー歴18年。数多くの顧客をもつ人気トリマーとして活躍するのと同時に、多くの犬たちの保護、譲渡にも尽力する。
有志のトリマーが集まり、今までに500頭以上の保護犬の命を救う
もともと、動物が大好きだった猪野さんは、動物にかかわる仕事をしたい、という思いから専門学校でトリミングの勉強をし、卒業後はペットショップのトリマーとして働き始めました。でも、「夢と現実は違っていました……」と猪野さん。
「当時は、やはりビジネスが優先で売り場では過酷な状況に置かれる子犬も少なくありませんでした。あるときは子犬を購入したお客さまが数日後に、店の前にその犬を捨てていったこともありました。でもペットショップとしてはその犬をどうすることもできないので、私が自宅で保護することに。ペットショップで売れずに廃棄されそうになった犬など含めて、多いときには、10頭を自宅でお世話していました」と話す猪野さん。
一度家族として迎えた犬を簡単に捨てる人がいる、という現実を目の当たりにし、現状をなんとか変えていきたいという思いから、自身のトリミングサロンを立ち上げることを決意。そして、不遇な環境に置かれた犬たちも助けるトリミングサロン「WANBO」を開業しました。
写真/田尻光久
写真提供/GOGO groomers
取材・文/袴 もな
※保護犬の情報は2024年2月6日現在のものです。
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