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初めての犬との暮らし、慣れなくてもこれは本番|連載「柴犬ももと猫たち」vol.3

毎日がドタバタの連続

ももがうちの子になってからは文字通りドタバタの連続でした。

私も夫も犬と暮らした経験がなかったので、ささいなことでも人に聞いたり調べたりして、時にはももの育て方をめぐってけんか腰の言い合いになることもしばしばでした。
今振り返ると、微笑ましいほどに2人とも一生懸命だったのだと思います。

やることなすこと大騒ぎ

それこそ、もものお腹がグーと鳴っただけで「病気かもしれない」と病院に駆け込んでいたほどに(ただの空腹でした)私たちは犬について初心者でした。

そんな2人だったので、ももがいびきをかいたりおならをしたりするたびに「今の何!?」と信じられないものでも見たかのように目を丸くし、ももがウィンクなんてしようものなら「奇跡だ!天才だ!」と大騒ぎでした(犬がウインクをするのは珍しい事ではない)。

そうそう、まだトイレの場所を覚えていなかったももが畳の上で排泄しようとするのを、野球のスライディングのように飛び込んで手で受け止めた、なんて事も日常茶飯事でした。

セーフ!

これは練習じゃない、本番だ

そんなある日、ももが高い棚の上へのぼろうとしているのを私は少し離れた所から眺めていました。
「まさかのぼれないだろう」と思っている私をよそ目にももは上手に上までのぼりきり、「まさか飛び降りたりしないだろう」と思っているうちにジャンプの姿勢に入ったので慌てて止めに行きました。

そしてその日の夜、仕事から帰った夫にそのことを話しました。
「まさかやらないだろう、大丈夫だろうって思い込むのは危険なんだって思ったよ。うちはまだ子供はいないけど、ももを育てる事はいつか子供が出来て子育てをする時の予行演習になるね」と言った私に、夫は「これは予行演習じゃない。本番だ」と静かに言いました。

その言葉は、命を育てているという事を改めて思い知るほど、深く心に刺さりました。

パパのお膝で休憩中~

私はそれまでもずっと、もものことを可愛いと思っていたし、大切にしているつもりでしたが、この日を境に「犬」ではなく「命」を育てているのだ、という意識へと変化していき、それは「犬を飼っている」のではなく「犬と暮らしている」のだ、という意識へも繋がるとても印象的な出来事でした。

家族紹介

ももと天空 プロフィール

柴犬もも(2012年生まれ・メス)黒猫の天(2015年生まれ・オス)キジトラの空(??年生まれ・オス)と暮らす日常を、ほのぼの楽しく伝える動画が話題の、チャンネル登録数約39万人の人気YOUTUBER。かわいいイラストにもファンが多い

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