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「犬がなめると危険な液体」 実際に獣医師が診察したケースを紹介
犬が洗剤などの液体を誤ってなめてしまうと、中毒などの症状が見られることもあるようです。
この記事では、犬がなめると危険な液体の事例について、いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
この記事では、犬がなめると危険な液体の事例について、いぬのきもち獣医師相談室の獣医師が解説します。
犬がなめると危険な液体は?
——犬がなめると危険な液体には、どのようなものがありますか?
いぬのきもち獣医師相談室の獣医師(以下、獣医師):
「洗剤、薬品などの犬に有害なものをなめることは危険です。なめてしまうと舌や口腔内に炎症を起こすほか、中毒を起こす可能性があります。
症状はなめたものによって異なりますが、重篤な場合は命にかかわる可能性もあります」
「洗剤、薬品などの犬に有害なものをなめることは危険です。なめてしまうと舌や口腔内に炎症を起こすほか、中毒を起こす可能性があります。
症状はなめたものによって異なりますが、重篤な場合は命にかかわる可能性もあります」
塗布用のノミダニ予防薬、不凍液であるエチレングリコールをなめてしまった犬の事例も
——危険な液体の誤飲で、先生が実際に診察した犬の事例はありますか?
獣医師:
「よくあるものは、塗布用のノミダニ予防薬をなめてしまったケースです。刺激があるので、よだれが止まらなくなります。
また、不凍液であるエチレングリコールは、誤飲すると少量でも中毒を引き起こし、腎不全で命を落とすことがあります。
エチレングリコールは甘味があるので、犬が好んでなめ取る傾向があります。自宅で保管していたエチレングリコールを庭で遊んでいた犬がなめて、重篤な状態に陥ったケースがありました」
「よくあるものは、塗布用のノミダニ予防薬をなめてしまったケースです。刺激があるので、よだれが止まらなくなります。
また、不凍液であるエチレングリコールは、誤飲すると少量でも中毒を引き起こし、腎不全で命を落とすことがあります。
エチレングリコールは甘味があるので、犬が好んでなめ取る傾向があります。自宅で保管していたエチレングリコールを庭で遊んでいた犬がなめて、重篤な状態に陥ったケースがありました」
——いずれのものも、保管は飼い主さんが十分に注意してあげる必要がありますね。
もしも愛犬が危険な液体をなめてしまったら…
——犬が上記のような危険な液体をなめてしまった場合、どのような処置が必要になるのでしょうか?
獣医師:
「原因によって対応はそれぞれ異なります。軽症であれば経過観察をするケースから、胃洗浄、点滴や入院が必要なものなど、状況に応じてさまざまです。
もし愛犬が危険な液体をなめてしまったら、すぐに動物病院を受診してください。また、いつ、何を、どのくらいなめてしまったのか、獣医師に伝えられるようにしてください」
「原因によって対応はそれぞれ異なります。軽症であれば経過観察をするケースから、胃洗浄、点滴や入院が必要なものなど、状況に応じてさまざまです。
もし愛犬が危険な液体をなめてしまったら、すぐに動物病院を受診してください。また、いつ、何を、どのくらいなめてしまったのか、獣医師に伝えられるようにしてください」
洗剤や薬品などの液体を誤って犬がなめてしまったときは、獣医師に対応の指示を仰ぐことが大切です。
飼い主さんは様子を見ずに、まずは動物病院に連絡するようにしましょう。
飼い主さんは様子を見ずに、まずは動物病院に連絡するようにしましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
取材・文/柴田おまめ
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