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気づきやすい犬の「認知症の症状・行動」は? 早期発見できるよう知っておきたいこと

認知症は、早い段階で気づいてあげることがとても大切です。今回は獣医師の佐々木彩子先生に伺った、「認知症の症状の中でも気づきやすい症状、行動」をご紹介します。
愛犬がシニア期を迎える前から心得ておき、早期発見できるよう、日頃から愛犬の様子をよく観察してあげましょう。獣医師の佐々木彩子先生にお話しを伺いました。

食欲旺盛なのに痩せてしまう

カメラを見ている柴犬
Robert Way/gettyimages
個体差はありますが、1日量のフードをしっかりと食べていて、下痢をしていないにもかかわらず少しずつ体重が減ってしまうのは、認知症の兆候としてよくみられます。

脳からの栄養吸収の指令がうまく出ず、体内に栄養をスムーズに取り込めなくなってしまうのが原因と考えられています。また、活動量が低下することで筋肉量が減少する場合も。
急激に痩せてしまう場合は、ほかの病気が原因の可能性もあるため、一度動物病院を受診しましょう。

同じところをグルグルと回る

カーテンの後ろに隠れる犬
smrm1977/gettyimages
初期の段階では、目的もなく部屋の壁沿いをウロウロしながら一方向に回っているような行動がみられるかもしれません。
症状が進行するとだんだん円が狭くなり、その場でずっと回り続けることも。犬自身にはグルグル回っているという感覚がないため、目が回らずずっと徘徊し続けることができるのも特徴でしょう。
家具や壁などにぶつかってケガをするおそれもあるので、角を覆ってあげたり、サークルで囲んだりなど対策が必要になります。

狭いところに入って出られなくなる

走り回る犬
Wavetop/gettyimages
方向転換ができなくなったり、前には進めるけれど後退の仕方がわからなくなったりするのも認知症の一般的な症状です。壁に向かって進んだり、イスの下や家具の隙間に入り込んで出られなくなったりすることも。
違和感のある行動なので、認知症に気づくきっかけとなることも少なくないようです。
このような行動がみられたら、ケガをしないよう隙間をなくしたり、室内から危険なものを排除したりしましょう。

急に攻撃的になる

くつろぐ犬
undefined undefined/gettyimages
認知症になると感情をコントロールする能力が低下します。ほかにも、自律神経のバランスが崩れてしまい、交感神経が優位になることでイライラしたり怒りっぽくなったりすることもあるようです。このようなことが原因で、吠える、噛むなど今までしなかった攻撃行動が出てしまう例も。
犬に悪気があっての行動ではないので、ふいに手を出したり触ったりなどして不用意に犬をびっくりさせないようにしましょう。
飼い主さんの少しの違和感がとても大切になります。おかしいなと感じたら早めに動物病院を受診しましょう。
お話を伺った先生/キュティア老犬クリニック院長 佐々木彩子先生
参考/「いぬのきもち」2021年9月号『若いうちから知っておいてほしい 愛犬の認知症に気づくための11のヒント』
文/hare
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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