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かわいがっているつもりが、愛犬のストレスに!?「ドッグハラスメント」に要注意
愛犬のためにやっていたことが、実は愛犬に対するハラスメントになってしまうことも。今回はドッグハラスメントついて、家庭犬しつけインストラクターの戸田美由紀先生に教えていただきました。
ドッグハラスメントとは?
ドッグハラスメント(=ドグハラ)とは、人が犬にする行為の中で、犬が嫌がったりストレスに感じたりする行為のことをいいます。飼い主さんが愛犬のためを思ってやっていたことが、じつはドグハラだったというパターンも。
ドグハラは、受けたその場で愛犬が不快に感じるものが多いですが、あとになって嫌な思いをさせたり、ストレスを感じさせたりするケースもあるため、一見ドグハラではなさそうな行為も注意が必要です。
ドグハラには大きく分けて5つのタイプがあります。
- 食べ物に関する「食ハラ」
- お手入れ(ケア)にまつわる「ケアハラ」
- しつけトレーニングにまつわる「トレハラ」
- 散歩や遊びに関する「ラン(走る)ハラ」
- 生活全般(ライフ)にまつわる「ライハラ」
今回は、ドグハラの中から、飼い主さんがやってしまいがちな3つのケースをご紹介します。
ゴハン前に1分以上マッテをさせる
ゴハンを目の前にして長時間待たせるのは、じつは典型的なドグハラです。
愛犬にとってはつらい状況が続くので、ストレスも溜まります。練習の仕方によっては、将来ゴハンに執着し、ボウルを触ろうとしただけで怒る犬になってしまう可能性があります。
ゴハンのときは、興奮をおさえるためにオスワリをさせ、愛犬の前にボウルを置いたら名前を呼びましょう。意識がこちらに向いてアイコンタクトを取ることができたら、待たせずに与えて大丈夫です。
食後や散歩後に吊り下げ式の給水器を使用する
日常的に吊り下げ式の給水器を使用することは問題ないですが、食後や散歩の後など、のどが渇いているときにゴクゴクと勢いよく飲めないことで不快に感じることがあります。
とくに高い位置に給水器がついていると飲みにくく、ドグハラに繋がることも。
吊り下げ式給水器を使用する場合は、愛犬が首を伸ばさなくても飲める位置に設置しましょう。また、のどが渇きそうな場面では、ボウルにも水を入れて飲ませてあげるといいでしょう。
トイレをベッドの隣に置いている
元来、犬はきれい好きな動物です。そのため、寝床の近くに排泄物があるのを好まないので、ベッドの隣にトイレを置くのはドグハラになります。また、寝床とトイレが隣り合うほど狭いサークルに入れていることも、ドグハラになりかねないので注意が必要です。
サークル内にベッドとトイレを置く場合は、ベッドとトイレの間を最低でも愛犬1頭分はあけられる広さのものを選びましょう。
愛犬に不快な思いやストレスを感じさせないよう、注意しながら生活していきたいですね。
お話を伺った先生/監修:日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士 さいたま市動物愛護推進委員 戸田美由紀先生
参考/「犬のきもち」2020年2月号『かわいがっているつもりのアノ行動が……じつはストレスになっていた!NO MORE!DOGハラスメント』
文/hare
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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