犬と暮らす
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犬の逆毛は人間の鳥肌が立つのと似ている? 犬が毛を逆立てる理由
「犬が毛を逆立てる理由」について、いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に話を聞きました。
犬が毛を逆立てることを「逆毛」という
山口先生:
「犬が毛を逆立てる逆毛は、立毛筋が収縮することによって毛が立ちあがった状態のことをいいます。」
犬の逆毛は興奮や怒り、恐怖、寒さなどで起こる
山口先生:
「逆毛を引き起こす立毛筋は、毛穴の開きを調節する筋肉ですが、自分の意志でコントロールすることはできず、自律神経の一つである交感神経の支配を受けています。
交感神経は、興奮したり、怒りや恐怖を感じたとき、寒さなどの刺激を感じたときに働いて、立毛筋を収縮させます。これによって毛が立ち上がると逆毛になります。
ちなみに犬の逆毛は、人でいうと鳥肌が立った状態に似ています。」
犬が毛を逆立てているときに飼い主ができること
山口先生:
「愛犬が興奮したり、怒りや恐怖を感じている場合は、その対象から離れたり、落ち着ける場所に避難させたり、おやつを与えて気をそらすなど、できるだけ落ち着くことのできる状況を作ってあげましょう。
寒さを感じて毛を逆立てているのであれば、保温したり暖かい室内に入れるなどの対応をしてあげて下さい。」
毛を逆立てている犬に対して注意すること
山口先生:
「犬が興奮や怒り、恐怖などを感じているのであれば、それを助長しないように気をつけましょう。
逆毛が起こっているときに、飼い主さんが大声を出したり、焦ってしまうことでさらに興奮や恐怖が増してしまうことがあります。」
愛犬が毛を逆立てているときは、飼い主さんが犬の気持ちを考えてその場を離れたり、落ち着かせたり、楽しい気持ちにさせてあげる判断も必要ですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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