犬と暮らす
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シニア犬は甘えん坊や寂しがりになるの?寄り添ってほしいサインの場合も
では「シニア犬になると性格の変化がみられる」というのは本当なのでしょうか?いぬのきもち獣医師相談室の山口みき先生に、シニア犬が甘える・寂しがりになる理由について話を聞きました。
シニア犬は飼い主に寄り添って欲しい気持ちが強くなる
山口先生:
「シニア期を迎えた犬は感覚が衰えたり持病を患うことで慢性的な体の不調を感じることがあります。
例えば、感覚の衰えに関しては、目が見えにくくなる、耳が遠くなるなどの変化が現れ、今まで見えていた物が見えなくなったり、聞こえていた音を聞き取ることができなくなることで、犬の不安感が増すことが考えられます。
また、慢性的な痛みや違和感は、犬のストレスや不安になり得ます。
こういった犬の不安や違和感から、飼い主さんに”寄り添ってほしい”、”そばにいてほしい”という気持ちにつながり、飼い主さんからすると犬の行動が甘えたり寂しがっているようにみえるのかもしれませんね。」
犬が不安や違和感を抱いたときの行動
山口先生:
「鼻を鳴らすように”クンクン”と鳴いたり、飼い主さんのそばを離れなくなるなどの行動がみられることもあるでしょう。」
シニア犬が甘えたり寂しがっているときの対処法
山口先生:
「シニア犬に甘えたり寂しがる様子がみられたら、できるだけおおらかな気持ちで対応してあげましょう。『大丈夫だよ』と優しく声かけをしてあげたり、撫でてあげるのもよいでしょう。
また、シニア犬の行動に変化がみられたとき、一時的なものであれば様子をみてもよいですが、継続的にみられる場合は、病気が関わっているかもしれません。
心配な場合はかかりつけの先生に相談されることをおすすめします。」
シニア犬が飼い主さんに甘えるようになったとき、それは「寄り添ってほしいよ」「そばにいてほしいよ」という愛犬からのサインかもしれません。穏やかな気持ちで接してあげましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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