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サラサラ?ネバネバ?出血?「犬の鼻水」の状態からわかる病気
「犬の鼻水からわかる病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に聞きました。
犬も生理的に鼻水が出る
丸山先生:「犬も人と同じように生理的に鼻水が出ます。緊張、興奮、寒さなどによって、透明でサラサラした一過性の鼻水が出ることが多いです。」
異常な鼻水の種類とは?
丸山先生:「一般的に正常な鼻水はサラサラした状態ですが、生理的な鼻水だけでなく、感染症やアレルギーでもサラサラの鼻水が出ることがあります。
また、細菌感染やウイルス感染後の二次的な細菌感染であったり、口腔内疾患では、ネバネバした汚い鼻水が出ることもあります。
他にも鼻血が出ていたり臭いが気になる場合も異常な鼻水といえるでしょう。」
鼻水から病気がわかる?「注意すべき鼻水」とは
丸山先生:「そうですね。鼻水の状態によっては病気を疑うケースがあります。
例えば、片方もしくは両方の鼻の穴から持続的に鼻水が続くときは、細菌感染やウイルス感染などの感染症、アレルギー性鼻炎、口腔内の疾患などを疑うことが多いです。
他にも稀ですが鼻の中に異物が入っていたり、鼻の腫瘍や口腔内疾患があることで鼻水や鼻血が出ていたり、細菌感染や口腔内疾患(主に歯周病などからくる鼻水)では臭いを感じる鼻水が出るケースなどもあるため、異常な鼻水には注意が必要です。」
犬の鼻水の異変に気がついたら動物病院の受診を
丸山先生:「持続的な鼻水が続いていたり濁った鼻水や鼻血が出ているときは動物病院を受診しましょう。
口腔内疾患や歯周病などでも鼻血が出ることもありますが、一般的に犬の鼻血は人のようには出ないため、犬ではよくない兆候のケースが多いです。
特に鼻水に血が混ざる程度ではなく、明らかに鼻血が出ていたり滴るような出血は鼻の中の腫瘍などが疑われます。
犬の鼻水は生理的に出ることもありますが、病気が隠れていることもあるため、そのままにせずかかりつけの獣医師に相談しましょう。」
愛犬の日々の健康観察が病気の早期発見につながることがあります。鼻水の変化にも注意が必要ですね。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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