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【獣医師が解説】犬の鼻水 病気の場合の症状と対策、予防法は

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通常犬の鼻は濡れていますが、鼻水を垂らした状態が続く時は風邪の可能性が考えられますが、血や膿を含んでいたり、白みがかった黄緑色の鼻水が出たり、異常な量の鼻水、くしゃみや咳を伴う場合は他の病気の可能性もあります。今回は、愛犬が鼻水を垂らす原因や、鼻水の色別で考えられる病気、危険な鼻水、飼い主さんのできる予防方法についてご紹介します。

犬が鼻水を垂らす原因

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犬が鼻水を垂らす場合、大きく分けて2つの原因が考えられます。

生理的要因

1つ目は、異物や寒さによって生理的要因で出てくる鼻水です。犬は鼻で呼吸をする際、冷たい空気がそのまま肺に入ることが無いように、鼻の奥の方で空気を一度温めてから肺へ送ります。この作用によって鼻水の分泌を促すため、寒いと鼻水の量が多くなるのです。

犬も人間と同じように鼻の中に異物が付くと、鼻水を多く出して、生理的に異物を排出しようとします。愛犬との生活では、室内の温度設定だけでなく、空気清浄機を使うなど飼育環境をきれいに保つことも大切です。また鼻の呼吸音を聞いたときに「プスプス」「ズーズー」「プシュプシュ」といった鼻が詰まっているような音がしたら、鼻の穴や奥に異常が起こっているのかもしれないので注意して観察する必要があります。

アレルギーや病気

2つ目の原因として考えられるのが花粉などのアレルギーや何らかの感染、炎症による鼻水です。



●感染症やアレルギーなど

アレルギーなどの炎症によって鼻の粘膜が敏感になると、鼻水の量も増えます。さらに、鼻の奥が、喉や気管、副鼻腔などと繋がっているため、副鼻腔炎で液体が溜まっていたり、鼻の粘膜や眼のトラブルによって鼻水が多く出ることもあります。

鼻水が特徴のウイルスや細菌による感染症は、風邪や犬ジステンパー、パラインフルエンザ、伝染性咽頭気管支炎(ケンネルコフ)などの可能性があります。



●歯周病

歯周病が悪化すると鼻腔炎を起こして、くしゃみや鼻水、鼻出血を起こすことがあります。



●ガン(腫瘍)

鼻の中のできものが原因で、炎症を起こしてくしゃみや鼻水、鼻血が出ることがあります。鼻の腫瘍は老犬に多くみられますが、若くても鼻水、鼻血、くしゃみの症状がある犬は、腫瘍の疑いもあるので、早めに動物病院を受診しましょう。

くしゃみと鼻水をしているとき

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くしゃみと鼻水をしている場合は、多くが異物やホコリによるケースで、すぐに収まりますが、大量の鼻水や泡状の鼻水が出たり、発熱、下痢、嘔吐といった症状を伴う場合は、感染症を疑うべきです。その他の例を挙げると、風邪(ウイルス感染や細菌感染)、肺炎、肺水腫、歯周病、鼻腔内腫瘍、副鼻腔炎、蓄膿症、アレルギー、鼻の内部の異物によるものなどがあります。

様子をみていい鼻水と症状

犬の鼻はある程度湿っている状態が健康的とされています。犬が鼻水を垂らしたり鼻水を飛ばしている時は、様子をみても問題ないのか、動物病院を受診するべきなのかを、鼻水の状態(色や量、粘り気など)、くしゃみの有無、その他の症状から適切な判断をすることで、少しでも早く病気に気がついたり、治療を行うことができます。
もし、様子を見ていい鼻水が判断できないようであれば、獣医師に相談してください。

さらさら鼻水

さらさらとした透明な鼻水は、ほこりなどの異物を鼻水やくしゃみで排出しようとする時や比較的軽い鼻の炎症がある時に出る傾向があります。何らかの病気を患っていたり、炎症が重症化すると、鼻水の色や粘り気などが変化することもあるので、透明の鼻水でも油断は禁物です。

病気の可能性がある鼻水と症状

犬の鼻から垂れるほどの鼻水が出ている、または犬が流す鼻水に色が付いている場合(白、黄緑茶色、黄色、黄緑など)は、鼻炎や病気の可能性があるので注意して観察を行う必要があります。

黄色や白い鼻水

犬の鼻水が黄色や白っぽく見える状態は、何らかの細菌やウイルスに感染していて、侵入してきた細菌やウイルスにからだが反応し、戦っている証拠です。白血球との戦いに敗れた細菌やウイルスの死骸、役目を果たした血しょうの色によって鼻水が、白みがかった黄色になる場合があります。

愛犬の黄色や白い鼻水を垂らしたまま放置しておくと、犬の体調不良を助長させるだけでなく、蓄膿症になる可能性もあります。犬の蓄膿症は治療がしにくいので早めの対処が必要です。

緑色の鼻水

緑色の鼻水は、黄色の鼻水が出る状態から、さらに犬のからだの中でウイルスや細菌の攻撃が進行している状態です。細菌やウイルスの量が増えると、必然的に細菌の死骸や壊れた白血球が増えていき、黄色の鼻水から緑色の鼻水へと変化していきます。もしドロッとした粘り気のある緑色の鼻水や臭いの強い鼻水が続くようなら既に蓄膿症になっている可能性もあります。

茶色い鼻水

茶色い鼻水は、主に犬の鼻の粘膜から出血したときにみられます。風邪などで鼻の粘膜が弱まると、もともと細い鼻の粘膜の血管はより切れやすくなります。出血してすぐは赤い色をしていますが、出血後、時間が経つと黒っぽい色となり、鼻水と混ざることで茶色を帯びた鼻水となります。

鼻の粘膜は切れやすい一方で、回復が早く、出血も止まりやすいので、通常茶色い鼻水が長く続くことはありません。しかし、茶色い鼻水が長引く場合には副鼻腔炎や蓄膿症になってしまっている可能性もあるので注意が必要です。

出血や膿のある鼻水(腫瘍の可能性がある場合)

鼻の中の出血は、風邪などによる鼻炎だけでなく、鼻の奥にできたガンなどの腫瘍が原因の場合もあります。鼻腔内の腫瘍は、特に鼻の長い犬種に発生しやすいといわれています。愛犬の茶色い鼻水が続く場合は、鼻の奥の検査をしてもらうためにも、早めに動物病院を受診するようにしましょう。

鼻の奥だけではなく、歯周病の悪化が原因で犬の歯茎や歯槽に菌が蔓延して鼻血や膿が出ることもあります。出血や膿のある鼻水が出ている時は、身体検査、レントゲン撮影などで愛犬の状態を詳しく調べる必要があります。また、膿のある鼻水とともに、咳や発熱の症状がある場合は、ケンネルコフなどの感染症の可能性も考えられます。

いずれにしても、病気が悪化すると全身に影響を与えてしまうので、早めに動物病院へ連れて行きましょう。特に子犬が鼻水を垂らしているときは、他に目立った症状が無くても、念のために獣医師に相談しておくと安心です。

飼い主さんができる予防法と対策

犬が鼻水を垂らす原因はたくさんあります。鼻水の予防対策としては、適切な温度管理と室内の掃除を行い、清潔な生活環境を整えてください。特に、冬の寒い時期は空気が乾燥してほこりっぽくなったり、花粉が飛びやすくなるので定期的なお掃除を行いましょう。

初めはさらさらとした透明の鼻水でも、後に症状が悪化してドロっとした鼻水に変化することもあります。鼻水の変化は健康のバロメーターでもあるので、鼻水の症状に加えて愛犬にいつもと違う様子が見られたら、獣医師に相談してみましょう。生活環境を清潔に保つことは、愛犬の鼻水の原因予防になるだけでなく、飼い主さんの健康対策にもなります。

まとめ

犬の鼻はやや湿っている状態がが健康的といわれていて、透明でさらさらとした多少の鼻水は病気ではないことが多いでしょう。犬は寒さや風邪が原因で無色透明の鼻水を垂らしたり、「フン!」っと鼻水を飛ばす場合がありますが、大量の鼻水、黄緑や白い膿の出ている鼻水、泡状の鼻水、出血のある鼻水の症状に加えて、くしゃみや咳、下痢、嘔吐、震えなどの症状を伴っている場合は、病気の可能性もあるので、動物病院を受診しましょう。

たかが鼻水、されど鼻水、病気の早期発見のためにも、愛犬の鼻水が長期間止まらない時も獣医さんに相談することをおすすめします。また、愛犬の健康な暮らしをサポートするペット保険への加入を検討してみてもいいでしょう。

いぬのきもち健保

https://pet.benesse.ne.jp/hoken/dog/ani.html

監修/いぬのきもち相談室獣医師
文/maki

※写真はスマホアプリ「まいにちのいぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

<参考>
体が冷えると病気のリスクが高まる!冬に起こりやすい病気・ケガ13
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=11995
【獣医師が解説】犬のワクチンの必要性|種類や回数〜選び方まで解説
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=13911
【獣医師が解説】病院で?自宅で?犬の歯石除去の方法&グッズ
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=14588
【獣医師が解説】病院へ行くべき?犬の咳の原因となる病気や対処法(ケンネルコフの部分)
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=13728
自宅で3分!愛犬健康チェック|スキンシップにも役立つ♪(鼻部分)
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=17390
止まらない犬のくしゃみ…もしかして病気!?原因と対策を学ぼう!(くしゃみ部分)
https://dog.benesse.ne.jp/withdog/content/?id=13907

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