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犬にも反抗期や思春期があるの? 6か月~1才頃の変化に要注意

人は小学校高学年から中高生のあたりで“思春期”や“反抗期”を迎えるといわれていますが、実は犬にも“思春期”や“反抗期”のようなものがあることをご存じでしょうか。
犬が“思春期”や“反抗期”を迎えるとどのような変化があるのか、飼い主としてどのように対応すればいいのか、いぬのきもち獣医師相談室の白山さとこ先生にお聞きしました。

犬にも“思春期”や“反抗期”のような時期を迎えるコがいる!

柴の子犬たち
Thirawatana Phaisalratana/gettyimages
――犬には、人でいう“思春期”や“反抗期”にあたるようなものはありますか?

白山先生:
「犬種による違いや個体差もありますが、性成熟を迎える生後6か月くらいから1才くらいまでの間に、人でいう“思春期”や“反抗期”のような時期を迎えるコもいるようです」

からだの変化やホルモンバランスの影響から、こころや思考が変化する

ゴールデン・レトリーバーの子犬
Bigandt_Photography/gettyimages
――犬の“思春期”や“反抗期”という時期では、どのような心身の変化があるのでしょうか。

白山先生:
「からだが成長して成犬に近い大きさになるに伴い、体力や行動力、学習能力も高くなります。そこで、『こんなことをしたらどうなるかな?』『どんな反応が返ってくるかな?』と自分で考え、飼い主さんを試したり、反応をうかがうような行動をとったりします。

また、性成熟を迎える時期でもあるので、ホルモンバランスが変化することで、オスは縄張りや群れの中での上下関係などを強く意識するようになったり、メスは発情期を迎え神経質になったりすることがあります」

根気強く対応して、信頼関係を築くことが大切!

コーギーの子犬
Tatomm/gettyimages
――“思春期”や“反抗期”の犬には、どのように対応すればよいですか?

白山先生:
「愛犬が今までと違って号令に従わなかったり、飼い主さんが何かしようとしたときに吠えたり噛んだりしてくるようであれば、飼い主さんを試しているのかもしれません。
そのような場合、根負けして号令を出さずにご飯やおやつをあげたり、吠えたり噛んだりされてから何かしようとしていたことをやめてしまったりすると、今後も愛犬が同じ態度をとるようになる可能性があります。

これまでどおり愛犬が指示に従ったらしっかりと褒め、吠えたりしても反応しない、噛む経験をさせないようにするなど、飼い主さんが毅然とした態度で根気強く対応していくことが大切です。
当然ですが、叱ったり叩いたりする行動は愛犬との信頼関係を壊してしまうことにつながりますので、絶対にやめましょう」

具合が悪いサインの場合もあるので要注意

ジャック・ラッセル・テリアの子犬
Smitt/gettyimages
――“思春期”や“反抗期”と思い込みがちな病気のサイン等があれば教えてください。

白山先生:
「どこかに痛みがある、具合が悪いという場合には、触ろうとすると怒ったり、噛んだりしてくる場合があります。
また、呼んでも来ないなど、反応が鈍くなったりすることもあるので、愛犬の元気や食欲、歩き方などが普段と違わないかよく観察してあげましょう」
子どもから大人へと成長していく過程で、からだやこころに変化が起きるのは、犬も人も同じなのですね。
「“思春期”や“反抗期”を乗り越えるのに大切なのは、飼い主さんと犬の揺るぎない信頼関係といえるでしょう」と白山先生。愛犬の変化に戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、根気強く対応していきましょう。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/緒方るりこ
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
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