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ドッグフードの切り替えを成功させるにはどうしたらいい? 正しい手順とポイントを解説
ドッグフードの切り替え方法について、いぬのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に話を聞きました。
ドッグフードを切り替えるタイミングとは
丸山先生:
「フードの切り替えは、子犬から成犬、成犬からシニアなど、ライフステージの変化によって年齢や活動性が変わるタイミングで行うことが多いです。
その他にも、病気の治療や予防として獣医師の指導で食事を切り替えることがあるでしょう。」
――新しいフードを犬が食べない場合、頻繁にフードの種類を変えてもよいのでしょうか?
丸山先生:
「犬がフードに飽きてしまい変えざるを得ない場合も考えられますが、『新しいフードに切り替えた瞬間は食べても、しばらくすると飽きる』など、いたちごっこになるケースもあります。
特に食の細い犬たちは、”フードジプシー”になりやすいですね。」
ドッグフードを一気に変えようとするのはNG
丸山先生:
「愛犬の食いつきがよくなると、フードを一気に変えたくなるかもしれませんが、犬の口に合うのとおなかに合うのは別問題なので、嘔吐や下痢などを起こす可能性もあります。
また、反対にフードの切り替え後に一切食べなくなる可能性もあるため、少しずつ慣らしながら切り替えましょう。」
ドッグフードの正しい切り替えの手順
丸山先生:
「フードを切り替える場合は、元のフード90%と新しいフード10%の量からはじめて、大丈夫であれば、次は元のフード80%と新しいフード20%の量にするなど、少しずつフードの比率を変えていきます。
おなかの状態や食いつき、体調をみながら、1週間ほどかけて完全に切り替えるとよいでしょう。」
――与えるフードの量についてはどうでしょうか?
丸山先生:
「ドッグフード100ℊあたりのカロリーは製品によって異なるため、新しいフードをこれまでと同じ分量で与えても、摂取カロリーが変わることで犬が痩せたり太ったりすることがあります。
このため、以前のフードと同じ分量で問題ないのかを飼い主さんが計算する必要があります。
もし、心配がある場合は、獣医師に適切なフード量を相談すると安心です。」
フードの切り替えに失敗した際の対応
丸山先生:
「フードの切り替えが上手くできない場合は、以前与えていたフードに戻して同じ量を与えたり、上手くできていた直前のフード比率に戻す方法もあります。
獣医師から指示があった場合や切り替えが上手くできず消化器症状が長引く場合は、獣医師に相談しましょう。
大袋を購入した後で、愛犬のお口やおなかに合わないとフードがもったいないですよね。
私は、新しいフードに切り替える飼い主さんに『一番小さい袋を買ってね』『サンプルがもらえる場合は少量から試してね』とお伝えしています。」
愛犬のドッグフードの切り替えを行う際は少量ずつ、様子をみながら進めていきましょう。
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
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