犬と暮らす
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しつけやすい性格ってあるの?一番大事なしつけは? 犬のしつけの疑問にプロが答えます!
こっそりそう思っている方も少なくないのではないでしょうか。今回は、そんな今さら誰にも聞けないしつけの基本中の基本の疑問に、しつけのプロの戸田美由紀先生からご回答いただきました。
Q1.犬のしつけって絶対にやらなきゃダメですか?
「しつけは飼い主さんと愛犬が共存するために必要なルールとマナーです。吠えや噛みなどの困りごとがあると、他人に迷惑をかけてしまうことも。人間社会の中でどう行動すべきかを伝えるものなので、愛犬がストレスなく暮らせるというメリットもあります。」(戸田先生)
Q2.いちばん大事なしつけは何ですか?
「ハウス、オスワリ、トイレなど、教えておきたいしつけはいろいろありますが、それらを教えるためにも、まずは目の前の飼い主さんに注目してもらうことが最重要。目を合わせれば愛犬の気をひきやすく、飼い主さんの指示もグッと伝わりやすくなります。続けるうちに愛犬から目を合わせてくれるようになり、ほかのしつけもやりやすくなるでしょう。」(戸田先生)
Q3.3才以上の犬をしつけるには遅いですか?
「もちろん子犬のころから始めるのがおすすめですが、しつけは絶対に必要なものなので、何才までにやらなければならないというものでもありません。寝たきり状態でなければ、10才からでも始められるので、3才であれば十分間に合いますよ!」(戸田先生)
Q4.どんな場合でも絶対に犬を叱ってはいけませんか?
「人のように複雑な言葉がわからない犬は、飼い主さんに叱られることに強いストレスを感じます。とくに愛犬をたたいたりするなどの乱暴な叱り方は関係性を一気に悪化させる行為。愛犬と良好な関係を築くためにも、ほめてしつけることをおすすめします。どうしても困ったときはプロの手を借りてみても。」(戸田先生)
Q5.しつけやすい性別はありますか?
「個人的な感覚だけで言えば、去勢手術を行ったあとのオスは比較的素直なコが多い印象です。とはいえやはり個体差が大きいので、同じオスやメス、犬種であったとしても、犬によって性格は千差万別。一概には言えませんし、しつけやすいかどうかはその犬の性格次第だと言えるでしょう。ちなみに、私の愛犬は歴代ほぼ全員メスです。」(戸田先生)
参考/「いぬのきもち」2022年2月号『しつけのギモン一問一答36』
写真/殿村忠博
イラスト/泰間敬視
文/いぬのきもち編集室
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